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『ミシェル・ノストラダムス師の新予言』(Nouuelle Prophetie de M. Michel Nostradamus)は、ノストラダムスの『予言集』の版の一つである。1603年にパリのシルヴェストル・モローが出版 (販売) した。題名はそれ以前に全く用いられなかったもので、それ以後も1650年の再版(偽版?)を除けば全く引き継がれることがなかった。 【画像】1603年版の扉(*1) 正式名 NOVVELLE Prophetie de M. Michel Nostradamus, qui n ont iamais esté veuës, n y imprimees, que en ceste presente annee.DEDIE’ AV ROY. A PARIS, Pour Syluestre Moreau, Libraire. 1603. AVEC PERMISSION. 今年まで出版されることも一切目にされることもなかったミシェル・ノストラダムス師の新予言王に捧げられた版 パリにて、 書肆シルヴェストル・モローのために。 1603年。 特認付き。 Nouvelle Prophetie とあるのは Nouvelles Propheties とある方が本来は正しい。なお、業者名は普通 Par, Chez などが使われる場合が多いが、少なくとも当時の特認の表記では、Par (~により) が印刷業者を示すのに対し、Pour (~のために) は書籍商を示すのに使われたという(*2)。 構成 第二部のみ、つまり第二序文 (アンリ2世への手紙) と百詩篇第8巻1番から第10巻100番から成り立っている。第8巻と第10巻には補遺篇はついていない。 当「大事典」でいくらか原文比較した範囲では、1597年ころの「ブノワ・リゴーの後継者たち」の版(未作成)などとかなり一致するように思われる。この認識が正しければ、比較的近い時期の出版で入手しやすかった版を安易に底本にしたのだろう。 ただし、現存する版の中で、第二部のみの単独出版は非常に珍しい。理由は定かではないが、可能性としてはコストを抑える観点などが考えられる。 なお、エドガー・レオニが第二序文の宛名から「アンリ2世」の名が削除されていると指摘していた通り、第二序文の宛名は 「最も無敵にして極めて強大、そして敬虔なキリスト教徒であらせられるフランス王へ。そのとても賤しく、とても従順な従僕にして臣下であるミシェル・ノストラダムス(が)、勝利と至福を(お祈り申し上げます)」(A L INVICTISSIME,TRES-PVISSANT, ET Tres-Chrestien, Roy de France Michel Nostradamus, son Tres-humble, Tres-obeyssant seruiteur, subiect, victoire, felicité.) となっている。アンリ2世の表記の仕方が時代によって違うことはあっても、名前そのものを削除した版は、おそらくモロー版以外にないだろう。 偽作説 ダニエル・ルソは18世紀の偽年代版を疑っている。理由として挙げているのは半世紀隔たっている1650年の再版との間でティポグラフィー(Typographie)が一致するためとしている。 ミシェル・ショマラやロベール・ブナズラはそのまま1603年と位置付け、パトリス・ギナール(未作成)も支持している(*3)。 所蔵先 アルスナル図書館、マザラン図書館 カール・フォン・クリンコフシュトレム(未作成)の書誌(1913年)ではアルスナル(現在はフランス国立図書館の一部門)ではなくフランス国立図書館にも所蔵されていることになっている。しかし、この版は現存していない。パトリス・ギナールは失われたか、1650年版と混同したのだろうとしている。 名前 コメント
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2022年予言―2023年予言―2024年予言 この項目ではノストラダムスの2023年予言について扱う。 毎年のことではあるが、ノストラダムスの『予言集』には、2023年と明記された予言はない。 ただし、この年をひとつの画期とみなす解釈書なども過去には見られた。 目次 以前の解釈例エミール・リュイール ヴライク・イオネスク マリオ・レディング 佐藤和也 前年からこの年にかけての解釈例書籍・雑誌などでの解釈 インターネット上の解釈 以前の解釈例 エミール・リュイール エミール・リュイールは、『ノストラダムス 予言集1948-2023』(Nostradamus. Ses Prophéties 1948-2023, 1947年)で、タイトルの通りに2023年頃をひとつの区切り目とみなしていた。 アンリ2世への手紙や詩百篇第1巻17番などをもとに、1983年に発見される新天体は天体望遠鏡では40年間見えるが、肉眼では見えず、40年目の2023年に接近して地球に激変をもたらすと解釈していた(*1)。 もっとも、リュイールのシナリオでは20世紀後半にはイスラーム勢力によるヨーロッパ侵攻があったはずで、たとえば1978年6月にはスペイン全土をリビアの指導者が征服するだとか、1990年代にはアジアから現れる反キリストがヨーロッパを蹂躙する等と書いているので(*2)、そのシナリオの信頼性は推して知るべしであろう。 なお、当「大事典」で参照したのは第3版(1948年)だが、翌年には『ノストラダムス 当代から2023年までの予言集』(Nostradamus. Ses Prophéties de nos jours à l'an 2023. Nouvelle édition augmentées, 1949年)が刊行されている。 ヴライク・イオネスク ヴライク・イオネスクは『ノストラダムス・メッセージII』(1993年)などで、彼の解釈のピークの一つである「大君侯」(Grand Monarque)の即位する候補として、2023年を挙げていた。 大君侯は、イオネスクの解釈では、1999年8月11日に誕生するブルボン家の血を引く若者で、中国・イスラーム連合軍を迎え撃つヨーロッパ側の救世主として描かれていた。 イオネスクは詩百篇第4巻86番に描かれた星位から、2022年2月5日、2023年2月16日、2024年3月1日、2025年3月13日、2033年7月10日、2034年7月17日、2042年11月2日、2043年11月14日、2051年1月31日、2052年2月12日などの候補を挙げ、詩百篇第6巻3番(未作成)との関連から、「2023年と2024年を即位年として選ぶのがいちばん蓋然性が高いという結論に達する」としていた(*3)。 竹本忠雄も『秘伝ノストラダムス・コード』(2011年)でこの説を踏襲していた(*4)。また、ショーヴロンの『ノストラダムスの年代記』(2022年)でも、イオネスクが挙げた候補の日付が大君侯即位の日として挙げられている(*5)。 【画像】『秘伝ノストラダムス・コード』カバー もっとも、大君侯即位の前段に当たる中国とイスラームの連合軍自体、2023年初頭の時点では全く存在していない以上、大君侯の即位だけが突然当たるとは考えづらい。 マリオ・レディング マリオ・レディングは2022年には英国王チャールズ3世の即位を予言していたとして話題になった。確かに彼の著書『ノストラダムス 未来のための全予言』(2006年、2010年・2015年改訂)には、その解釈が載っている。 しかし、その本の翌年に出た『ノストラダムス:福音』(2007年)ではカットされており、あまり重視されていたようには思えない。 また、それ以前の予言解釈も当たっていない。 そのレディングが、詩百篇第5巻23番に基づく2023年と、第6巻24番に基づく2024年の解釈については、『ノストラダムス 未来のための全予言』『ノストラダムス:福音』の両方でほぼ同じ内容を展開している。 それによると、2023年には「相互破壊的な交戦状態のグローバルな増大」(a global increase in internecine warfare)に対抗して、強大な二権力(Two great powers)の間で同盟が結ばれるという。この同盟は2024年にも続くが、一方が他方を犠牲にすることになるのだという。 ただし、レディングの解釈はかなり漠然としたものであって、彼自身がどのような事態を想定していたのかは、いまいち掴みづらい。 なお、第6巻24番は星位と捉えられることがしばしばだが、レディングはかなり象徴的に解釈している。彼の場合は、星位を読んだ結果というよりも、単に2篇の詩番号から2023年と2024年に結び付けたように思われる。 【画像】『ノストラダムス 未来のための全予言』電子書籍版 佐藤和也 佐藤和也の著書『秘密のたからばこ』(2010年)では、恐怖の大王の詩は、「202X年X月」の全世界滅亡の予言であったことが示されている(*6)。 この本は小説だが、著者が公式サイトで実際の期日を「2023年7月」と開示したうえで、現実に起こると主張した(*7)。 Amazonのレビュー欄や一部ファンサイトに掲載されている写真からは、「2023年7月、迫り来るブラックホール彗星!」というオビの付いた版も刊行されていることが確認できる。 それを信じる読者がSNSで拡散した結果、この本のAmazonレビュー欄は、絶賛するレビューと酷評するレビューとで両極端な状況になっている(2023年初頭時点)。 【画像】『秘密のたからばこ』カバー(リンク先はAmazonのページ) 前年からこの年にかけての解釈例 雑誌の刊行年は奥付によるもので、実際には前年に刊行されていたものもある。 書籍・雑誌などでの解釈 『発禁版「シン・都市伝説」大全』(噂の真相を究明する会、宝島社、2022年) エリザベス女王の死去を的中させ「ノストラダムスの大予言」が復権(pp.198-201) この本は『ムー』2023年2月号のブックレビュー欄で取り扱われており、「スキマ時間に拾い読みしたりするのにもピッタリ」(*8)と表現されている。裏返して言えば、一つ一つの項目の掘り下げは浅い。 この本で2023年のノストラダムス予言として挙げられているのは、実質的に詩百篇第4巻100番のみである(ただし、詩番号の記載はなし)。しかし、その詩は過去、普仏戦争(1870年 - 1871年)と解釈されていた通り、時期の記載は全くない。 【画像】『発禁版「シン・都市伝説」大全』 『実話ナックルズGOLDミステリー VOL.9』(大洋図書、2023年) 2023年!いよいよ日本と世界がヤバい!世界の予言者たちが記した終末の序曲(黒崎ビカソ、pp.3-7) 実質的にノストラダムスに触れたページは1ページだけで、取り上げられているのは第4巻100番であるので、上の節での論評に付け加えることは特にない。 『実話ナックルズウルトラ VOL.23』(大洋図書、2023年) ノストラダムスが示唆する5つの危ない未来とは 世界終末大予言2023(白神じゅりこ、pp.54-59) 5ページあるが、題名と裏腹にノストラダムスへの言及はほとんどなく、「天からの火が降り注ぐ……」という一句しか引用されていない。 この引用も第4巻100番の可能性があるが、主題別索引:驚異の通り、天から火が降るモチーフは意外とある(しかし、時期を2023年と明記したものはない)ため、どれからの引用かは特定しがたい。 『実話ナックルズ』2023年4月号(大洋図書、2023年) 新訳ノストラダムスの大予言 緊急警鐘2023年X月〈大きな炎が三夜にわたって空から降ってくる〉(白神じゅりこ、pp.102-103) 挙げられているのは詩百篇第4巻100番、詩百篇第2巻75番、詩百篇第1巻46番の3篇で、特に第1巻46番は闇の3日間に関する予言とされている。 記事の題名の通り、「大きな炎が三夜にわたって空から降ってくる」云々を引用して、核ミサイルが3日間にわたって降ってくる等と解釈している。 だが、その1行目に「オーシュ、レクトゥール、ミランドの至近で」とあることはカットし、一言も触れていない。 挙げられている3都市はフランス南西部で互いに数十キロメートル程度しか離れていない。 そんな範囲に3日連続で核ミサイルを叩き込むなどというのは戦略的な意味がなく、現実味に乏しいと言わざるを得ない。 だいたい、本来「闇の3日間」とは、信仰の光以外のすべてが闇に閉ざされるというモチーフである。 3日連続で核兵器が投下されて、核反応の光や、それによって引き起こされるであろう火災によって煌々と照らされるさまとは全く一致しない。 なお、当「大事典」管理者は2022年3月7日付でASIOSブログに 「2022年に「闇の3日間」が訪れて人類の3分の2が滅んでしまう?」 という記事を寄稿しており、その中で第1巻46番を闇の3日間と結びつけることは適切でないと指摘していた。 そんな詩を1年近くたって引っ張り出してくるあたり、闇の3日間をノストラダムスと結びつける題材がいかに乏しいかを端的に示しているように思われる。 『ナックルズ極ベスト vol.35』(大洋図書、2023年) ノストラダムスが示唆する3つの危ない未来とは 世界終末大予言2023 (白神じゅりこ、pp.60-63) 上で掲げた『実話ナックルズウルトラ VOL.23』の記事の細かい字句を微調整しただけで、図版なども含めてほぼ再掲載である。 なお、題名が「5つの危ない未来」から「3つの危ない未来」になっているが、もともと『ウルトラ』の記事の時点で予言1から予言3までしか載っていなかった。 『怪奇ミステリー超不思議MAX vol.10』(ダイアプレス、2023年5月27日(4月13日発売)) 東西のノストラダムスが予言する中国共産党の崩壊(黒崎ビカソ、pp.65-67) この記事は、ノストラダムスの2022年予言で紹介した、『実話ナックルズGOLDミステリー vol.5』の記事のほとんどそのままの使い回しである。 ただし、「2022年は、中国が起点となって、激動の年となるかもしれない」という結語が外れたものだから、「予言の通り、これから中国が起点となって、世界が激動する可能性は相当高そうだ」と時期をぼかした表現に差し替えられている。 これは裏を返して言うと、元の予言に2022年だとか2023年などと出てこないからこそ、こういう手抜きな原稿の使い回しができてしまうというだけの話でもある。 『実話ナックルズGOLDミステリーSPECIAL 人類滅亡のカウントダウン』(大洋図書、2023年6月30日) 緊急警告202X年、ついに始まった! 新訳ノストラダムスの大予言 人類滅亡のカウントダウン(白神じゅりこ、pp.3-7) 上で挙げた『実話ナックルズ』2023年4月号の記事の使い回しである(モノクロからカラーに変わり、レイアウトなどは変更されたが、文章は細かな字句の微調整を除けば全く同じ)。 しかし、『実話ナックルズ』4月号の記事では「2023年X月」だったのに、この記事では「202X年」と、時期指定がいきなり今年に限定されなくなっている。 この雑誌の実際の発売日は5月中旬で、まだ上半期も過ぎていないというのに、もう外れる前提で時期をぼかしているのだとしたら、怖がらせたいのか笑わせたいのかよく分からない。 インターネット上の解釈 「ババ・ヴァンガ、ノストラダムス、聖マラキ…大予言者による2023年予言の不穏な一致」(webムー、2022年11月29日) 「ノストラダムスの予言する2023年に起こりうる7つのこと」(カラパイア、2022年12月27日) 「暴動、人食い、7カ月間の大戦争… ノストラダムスが予言する2023年がヤバイ!」(TOCANA、2023年1月1日) 「ノストラダムスが予言する2023年!「暴動、人食い、7ヶ月間の大戦争…」」(ATLAS、2023年1月5日) これらの記事では、上で述べてきたことと重複する詩百篇第1巻17番、第4巻100番のほか、第2巻75番なども扱われているが、それらの詩にも時期の記載はなく、2023年と指定する根拠もない。 そもそも第1巻17番や第2巻75番は、2022年には2022年向けの予言として取り扱われていたので、オカルト業界の安直さがよく表れている。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
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登録日:2018/08/03 (金) 17 56 14 更新日:2024/06/06 Thu 04 41 11NEW! 所要時間:約 25 分で読めます ▽タグ一覧 Fate Fate/SR GO TYPE-MOON 「好きになるなら今のうちだぞ」 ここに豚小屋を建てよう! めんどくさい女 オデュッセイア キャスター キュケオーン キュケオーンのキャスター サーヴァント ピピピピッピ・ピグレット~♪ ラララ・ラブラブ・アイアイエ~♫ ロリBBA 合法ロリ 喪女 大魔女 怪文書 怪文書のキャスター 敗北者 真名隠しサーヴァント 神代の魔女 神話級負けヒロイン 腹黒 茜屋日海夏 豚を愛でる大魔女 負けヒロイン オケアノスのキャスターだ。 もうきみを寂しくはさせないよ。この鷹の魔女を呼び招いたのだからね。ふふ 『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。 クラスはキャスター。1.5部『Epic of Remnant』第四章「禁忌降臨庭園セイレム」の主要キャラクターの一人。 ILLUST:左 CV:茜屋日海夏 身長:147cm 体重:39kg 出典:??? 地域:??? 属性:混沌・中庸 【ステータス】 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 E B D A+ A C 【スキル】 ○クラス別スキル 陣地作成 B 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 豊穣の饗宴は女神ヘカテを讃える“祭壇”となる。 道具作成 A 魔力を帯びた器具を作成できる。 生死を司る女神ヘカテ直伝の薬術は使用者に驚くべき変異をもたらす。 ○保有スキル 高速神言 B 神代の言葉により、大魔術であろうと一工程で発動させることが出来るスキル。 毒の食饌 A 食饌とは食卓にそろえられた食べ物のこと。 船乗りたちを豚へと変えてしまった御馳走こそがキュケオーン。 出航の助言 A 魔女の智慧を畏れ、そして女神の愛を知る者の旅立ちには、苦難を乗り越えるための有益な助言を授ける。 【宝具】 ◇『禁断なる狂宴(メタボ・ピグレッツ)』 種別:対人宝具 ランク:C レンジ 不明 最大捕捉 不明 あまーい時を過ごそうじゃないか…… 待たせたねえ! 私の愛しい子豚(ピグレット)達! 宴を張ろう、饗宴を開き、客人を饗そう! さぁ、暴れ呑み、貪食せよ! 『禁断なる狂宴(メタボ・ピグレッツ)』!! ふふ……ふふっ、あはははははははっ! メタボ・ピグレッツ。 ゲーム中では単体Buster宝具で、「豚化」状態とクリティカル発生ダウンを与える。 「豚化」とは事実上のスタン。豚化中の敵は文字通り「豚」になる。 特殊な敵には効果がないという特徴がある。なお、豚が駄目な宗教関係のサーヴァントは効果範囲なためちょっとした騒動になりかけた。 実はこの宝具のせいで真名バレバレであり、公式生放送で動画公開された際マフィア梶田にも突っ込まれている。 鷹のような翼を持ち、相手を豚に変える魔術師。 いじらしく甘やかす、その愛玩の手練手管はまさに禁断の蜜の味。 うっかり呼び方を間違えると次の瞬間人間としてのかたちを留めていない可能性が高いという厄介な性質を持つ。 惚れっぽくて嫉妬深い永遠の乙女。 ただし触れ合ってくると若干ポンコツツンデレな一面が顔を出してくる。 性格に問題がありすぎるため、非常に厄介な魔女だが、その実力は本物であり、味方につけることが出来ればこの上ない力となってくれるだろう。 好きなものは「自分を頼りにしてくれる、欠点のある人間の男性」と「麦粥(キュケオーン)をご馳走すること」。 嫌いなものは「男性に飽きられたり、一方的に護られること」。 特にキュケオーンには非常に愛着が強く、事あるごとに勧めてくる。曰く「薬にもなるし毒にもなる、神の食べ物」らしい。 ゲーム中の性能 「禁忌降臨庭園セイレム」に際し追加された恒常星4サーヴァント。 カード構成はB1Q1A3のキャスターの典型だが、キャスターでは珍しい単体宝具を持つのが特徴。 事実上のスタン効果付き宝具を持つためカード性能自体は低めだが、ニトクリスと同じ「高速神言 B」があるので宝具運用自体は問題なく行える。 「毒の食饌」は防御ダウンと毒状態の付与。毒状態はオマケで、本命は防御ダウン。オケキャスの唯一の火力強化手段としてうまく活用しよう。 「出航の助言」は弱体解除とスター発生アップスキル。味方に使える弱体解除スキルは貴重であり、全体に効果があるものとなるとさらに貴重になる。 スター発生アップはそれなりに効果量はあるがこれもオマケといったところか。 と、カード性能こそよくないが便利なスキルと宝具でそれを補うスタイルのキャスターであり、パーティー構成がかなり物を言う性能になっている。 「ここに豚小屋を建てよう!」 「やあ。もうきみを寂しくはさせない。この魔女キルケーを呼び招いたのだからね。ふふ」 真名:キルケー 身長:147cm 体重:39kg 出典:ギリシャ神話 地域:欧州 属性:混沌・中庸 【宝具】 上記参照。真名解禁前から宝具名は明かされている。 召喚の固有結界。 豪勢な酒宴空間に招かれた無粋な輩は、魔女キルケーの愛豚”ピグレット”に蹂躙される。 愉快で騒がしく、はち切れるほど満腹になる恐るべき魔術の宴。法悦の味を覚えた者は、みずから進んで愛豚に堕ちるを望む。 真名:キルケー ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場。 アイアイエー島の神話に名高き魔女。その名は古代ギリシア語で「鷹」を意味する。 さまざまな効能や変異をもたらす魔法薬の調合を得意とするリケジョ。 島を訪れた人間の男をご馳走でもてなし歓待するが、飽きてしまうと獅子や狼、豚といった動物に変えてしまう。 兄はコルキスの王アイエーテス(*1)。妹はクレタ王ミーノースの妻パーシパエー(*2)。 つまりメディアとアステリオスの伯叔母(おば)。なお、ギリシャ神話の話の上ではアステリオスとはとくに面識はない。カルデアでは、アステリオスからは律儀に「おばさん」とよばれているそうな。 ホメロスも讃えた自慢の美しい髪を、ある時期からばっさりと短くしてしまったのは、彼女をうちのめす手痛い失恋を経験してから。 海神グラウコスから恋愛相談を持ち掛けられた際には、グラウコスに横恋慕をして拒絶され、嫉妬が高じて、グラウコスの相手の乙女・スキュラを怪物へと変えてしまった。 この怪物と化したスキュラは、下半身に6つの犬の頭と魚の尾を持つキマイラじみた姿であり、後にオデュッセウスの六人の部下を食らっている。 エクストラアタックで登場するのは恐らくこれ。 英雄オデュッセウスは、故郷への帰還の途中にアイアイエー島に立ち寄り、キルケーの毒入りの麦粥を勧められるが、ヘルメスの加護をもってその魔法を破ったため、特に彼女から気に入られる結果となった。 オデュッセウスが立ち去る際には、旅の苦難を避ける有益な助言を彼に与えている。 神話で名高い大魔女であり逸話は多い。 だが彼女の登場作品『オデュッセイア』では海神グラウコスに横恋慕した挙句アプローチするも振られ、ラティウムの王ピクスに一目惚れし、魔術をフル活用して彼に迫るも「妻が大切だから」という理由で振られ、オデュッセウスに至っては恋をして同棲までしておいて盛大に振られた稀代の負けヒロインとして登場する。 そもそも悉く好きな人がいる男や妻帯者に惚れる大魔女が不運すぎると言ってはいけない。 ちなみに自身を振ったピクス王には、魔術で姿をキツツキに変えるむごい報復を実行した。 『アルゴー号の冒険』の際にはメディアの叔母の関係と明言されている。 ヘカテの下で魔術を学んでいたためメディアにとっては姉弟子でもあり、また直に稽古をつけていた時期もあるため、師でもある。 FGOではのちに強化クエストで取得する「キルケーの教え」に名前だけ登場している。 効果が味方の弱体解除なので発動時は彼女の顔でも思い浮かべるのもありか。 更に、帝都イベントで登場したメディアはキルケー敗北拳なるスキルを使用した。 神話でもとかく重くめんどくさい性格をしているがそれはFGOでも同じ。 自らを「大魔女」と称し、唐突に「豚小屋を建てよう」とか言ったりマスターに「豚にしたいほど愛してる」とか言ってくる。 現在はオデュッセウスの存在を嫌いなものとして真っ先に挙げており、「オデュッセウス? さぁて、知らないな。完全に記憶に無いね。そんな愚かで、傲慢で、嘘吐きで、つける薬もない男の事なんて」と明らかにトラウマになったのかボロクソに罵っている。 完全に記憶にないとか言いながら深く未練を感じさせるのは気のせいだろうか。 なお聖杯への願いは「もう一度だけ彼の英雄が振り返り、アイアイエー島を訪れてくれること」。 遂に彼に向って告白できなかった、ある言葉を伝えたい。ただそれだけ。 …やっぱ未練タラタラじゃないかこの大魔女!基本的に多弁(*3)なのにこのマテリアルだけは簡潔なあたり本気さが見える。 オデュッセウス絡みの発言については元彼の思い出を今の意中の人に嬉しそうに喋ってしまった年上女子とファンに評されている。こんな所にも敗北要素が… オデュッセウスの件から「置いていかれること」がトラウマになったらしく、「行けばいいだろ!?私を置いて何処へでもさぁ!……いや、ごめん。あの……連れてって! ねぇ?」と縋りつくような姿も見せる。 外見は子供のソレとなっているが、子供扱いされることをよく思っておらず、かといって「叔母様」「おばさん」と年増呼ばわりされると憤激してしまう。 特にロリBBA、合法ロリ呼ばわりしようものなら笑顔で豚に変えて厨房に出荷される。 とにかく無暗に年齢に触れられることはNGらしい。 恋愛弱者ぶりばかり目立つが、あのメディアの師匠らしく陰湿で腹黒い一面も健在。 好きな者や嫌いな者を豚に変えたがるところがあり、好きな豚は手元に、嫌いな豚は料理してしまう残忍さも備える。 しかし忘れないでほしい。 彼女は神話でも三度もNTRに失敗した負けヒロイン扱いである。 絆を上げると徐々にそういったポンコツな一面が顔を出していく。 孤島で暮らしていたせいか、船乗りにはとても好意的。 あの黒髭さえも余裕でウェルカムらしいが、彼は前述の地雷を踏んで厨房送りになった模様。 アタランテとは生前から親交がある。幕間によると、アルゴー船の乗組員時代に知り合ったとのこと。 マイルームで二人仲良く駄弁っており、傍で見ていたマシュはその様子を日本の女子高生に喩えた。 劇中での活躍 記事冒頭の通り、「禁忌降臨庭園セイレム」にて初登場。 当初はメディアの姿を借りて主人公らに同行している。 グール化したティテュバに対して、メディアとして助っ人に参戦。 しかし戦闘時にはキルケーの姿に戻っており、その後会話に口を挟んだことで全員から疑いの目を向けられる。 その為、自身の正体をメディアを昏睡させて自分が姿を借りてやってきたことと明かし、想定外の事態が起きたたため味方になると告げ契約を結ぶ。 その後はメディアとの出会いのエピソードを演劇の題材に提供し、自らが二役を務めるも船乗りには微妙な評価でキレかけたり、マタ・ハリの偽装死を演出したりと奔走。 今回のキルケーの召喚は正式なものではなく、先にセイレムへ送り込まれていたミドラーシュのキャスターの差し金によるもので、いわば彼女のバックアップとして呼ばれたのだった。 なんだかんだで主人公達に協力的だが、そもそも本人にとっては不本意な召喚だったせいか、割と終盤まで逃げ出す気満々である。 メディアに化けてまでセイレムに入ったのも、逃走のチャンスを見計らうための模様。 一度主人公と二人で閉じ込められた際には一服盛って篭絡し、二人一緒に逃げ出そうと目論んだが、毒耐性のせいでやっぱり見事にあしらわれた。 しかし、最終決戦では神代の魔女として奮起。 外なる神の干渉に抵抗し、最後には彼女なりの再会の約束をして座に帰っていった。 イベント『アイアイエーの春風 ~魔女と愉快な仲間と新しい冒険~』での活躍 キュケオーンを作ったり怪文書を作ったり豚を愛でたりキュケオーンを広めたりと色々活躍していたキルケーだったが、ついに元カレと再開することになってしまった。 記憶喪失とはいえ正真正銘の本人との再開にテンションがメタボピグレッツしそうになっていたがそこは大魔女クオリティでなんとかする。 白インド・カメラマン・イアソンとの5人で元カレの記憶回復のために動く。 カルデアで色々積んだ彼女が出す答えは… 怪文書 さて、ここまではある意味で前置きである。 そしてここからが本番でありオケアノスのキャスター最大の人気要因の一つ。ある意味名物。 ユーザーの間では絆礼装の文章が判明した頃から、事あるごとに怪文書を残すというキャラが完全定着しており、「怪文書のキャスター」という愛称が定着している。 結果ファンからは「マスターが大好きだが空回りして結ばれない恋愛下手」という認識が拡散。 奇行や妄想を長文で綴った各種礼装テキストや、それらに影響された二次創作がふたばちゃんねるやTwitterなどで広まりカルト的な人気を獲得した。 以下は公式で書かれた内容 絆礼装 ───カンジ? ああ“幹事”かい? いいとも、パーティーの取り扱いならまかせてくれ。 よくぞこの鷹の魔女を選んでくれた。 頼まれたからには、たとえきみ自身の葬礼だろうと、笑いの絶えない最高の祝宴にしてみせる。 とりわけ料理にはうるさいからね、私は。 女神ヘカテに捧げる供物にも劣らない、最高の食材を用意しよう。 そして豊穣神ディオニュソスが羨むほどの美酒を! 牧神パーンが冥府から蘇るほどに初々しい乙女たちを…… ……え? そこまで張り切らなくていい? なんで? ダメダメ、マスター! もっと堕落のために全力を尽くすべきだ。 人は宴にひたるために生を受けた。そう、宴の喜びこそが人生さ。 まずはその重い肩書きは忘れて、義務とか役目とかは滝壺にでも放り投げるといい。 明日を思い煩うなど不要、過去を思い出すことも無用さ。安心して今を私にゆだねてくれ。 朝も夜も忘れ、ただ美味佳肴と肉の快楽に酔い痴れればいいんだ。 ためらうことはない。死はいつだってすぐそこにある。 楽しむなら今のうちさ。 招待券なんて要るものか。 そう、この麦粥キュケオーンをほんの一匙、口に運ぶだけでいいんだ……。 ───え、やっぱりやめた? 私には頼まない? えぇ〜そりゃないよ〜〜? ちゃんとやるからさぁ! ねえってばー? おーねーがーいーだからー。 チョコ礼装 オケアノスのキャスターからのバレンタインチョコ。 ───お時間よろしいかしら、マスター? すこしご相談を。ええ、わかっているわ。 こんな時期ですもの。 貴方がそわそわと、誰かを心待ちにしていたのは百も承知。 けれど少しばかりこの私、メディアの話につきあってくださる? 相談というのは他でもない、私の魔術工房について。ええ。 それが突然、占拠されてしまったのよ。 あの二人───叔母様と、メディア・リリィに! お菓子作りに向いたキッチンに改装するのですって! バレンタイン期間のみ開店ウィッチズ・キッチンだとか。 まったく迷惑千万な話だわ。だいたい魔女の厨房って……添加物ありと誇大広告しているようなものでしょう? それで叔母様ときたら─── 「神話に名高き魔女たるもの、菓子作りの道具も、そして調理服だって、一級品を揃えなければね! 空を飛ぶにはまず羽繕いからだ!」 ……なんてずいぶん張り切ってしまって。 菓子作りの時点で、もう魔女とか無関係で、ただの素人パティシエにすぎないって気づいてるのかしら、あの人。 私まで勧誘されかけたけれど、丁重に断ったわ。 ───え? もったいない? それに、調理服の用意だけは私が手を貸したのでは、ですって? ……よくわかったわね。実はそうよ。白状しておくわ。 リリィはともかく……叔母様はその……。 あれでほら、何を着せても案外似合ってしまう人だから。 私もついお裁縫とミシンに熱が入ってしまって。 叔母様ご自身は「メディアにそんな家庭的な特技があったとはね……」と、若干引き気味のようだったけれど……。 ともあれ、パティシエ風のコックコートの方は、なかなか可愛らしく仕立てられた自信作よ。お菓子の出来映えまでは保証しないけれど、衣装だけでも見てあげたらどうかしらね。 仕方ないから工房のことはしばらく忘れて、剣士の部屋にでも間借りするわ。 わざわざマスターの所に来たのは、いくつか尋ねたい事があって。 叔母様ときたら、昼夜問わず押し掛けて私を質問責めにするのよ。 神話に名高き大魔女、いわく─── 「マスターの好みのフレーバーを知りたくてさ。甘さの加減はどうだろう。ほろ苦いほうが舌に合うかな?」 「苦手な香料があれば熟知しておきたいんだ。今後の調薬のためにもね」 「よく考えると手作りのお菓子なんてダサいよな……なぁ、どう思うメディア?」 「マスターの前世が豚だとすると何種だい?」「ニホンにはトーキョー●ックスっていう交配種がいるんだよ。浪漫だね! ●ックスだぞ!」 品種とかどうでもいい。 「なぁメディア……実はバレンタインとか、マスターはとっくにトラウマでさ。笑顔でチョコを口にしたその裏で、部屋でたまらず吐いてしまう、とか耳に挟んだんだけど……悪い冗談だよなぁ? なぁ?」 ……といった具合なのよ。ふぅ。 今は追い込みで手が離せないらしくて、代わりに私が来させられたの。こんな役目はリリィにやらせればいいのに。 本当に叔母様の気まぐれとお祭り好きには困ったものよね。ふふ。マスターもそう思うでしょう? まあ、あの人も不慣れなりに努めているようだから、答えられる範囲で答えてあげてはくれないかしら? あらいいのよ、あらたまって私にお礼なんて……え? だ、だから!! わ、私は、メ、メディアだ!! です!? でしょう!? ちゃ、ちゃんと最初にそう言っただろ!? う、嘘じゃないぞ!! まったくきみは失礼だな!! 2018年度エイプリルフール かわいいまじょサーヴァント なにかというとすぐおいしいおかゆをよそってくれる美人でチャーミングな隣のおねえさん。 動物(特にこぶた)が大好きで面倒見がいい気さくで優しいおねえさん。 素敵な殿方にはごちそうをたくさんごちそうしてくれるリッチで気前がいいおねえさん。 具合が悪いときは秘伝のお薬を調合して飲ませてくれる知的で献身的なおねえさん。 誰もが彼女と無人島でふたりきりでずっと暮らしたくなるモテモテで引く手数多なおねえさん。 好きになるなら今のうちだぞ。 2018年『Fate/Grand Order Fes』で配布された英雄旅装パンフレット ヤッホー、ピグレット! 海もいいけど、山もなかなかいいものだね! 霊気に満ちた峰々の威容はどうだいホラ。まるで天を支えるアトラスの背骨みたいじゃないか! こんな素晴らしい景色を眺めながら楽しむアウトドア・キュケオーンなんてのも、また新鮮だろう? ふふ、これはちょっとした山キュケブームが来てしまうな! まったく早いものだね。きみと一緒の旅を始めてもう3年も経つんだから……え?そんなに過ごしてない?そうだったかな?体感的にはもう一生分の旅をプレゼントしてもらっているとも、本当だぞ!旅の守護神ヘルメスに誓ってね!(あいつきらい) きみが教えてくれたんだ。 世界は広く美しく、旅をする価値のある宝箱だとね。 今度は私がきみを新しい旅へと連れだそう。だって後をついていくばっかりじゃ、つまらないじゃないか!ふふ! ……で。あのさ実はちょっと足が疲れて……山道とか飛んだほうが早くないかい?ダメ? ならせめておんぶし……ま、待っておくれよピグレット! コマンドコード 大魔女の麦粥 「キュケオーン探偵事務所ここに開業だーっ!! えっ探偵ならもう間に合ってる? そんな退屈なことを言わないでおくれよ。これはただの探偵業じゃないんだぞ。なんとキュケオーンを専門に取り扱う、人理初の探偵事務所なんだからね! 業務はまずは調査に尾行、張り込みに潜入、トラブル仲裁、介入、護衛、荒事対応、レシピ提案、親身なアドバイスから鋭い助言まで、キュケオーンにまつわる困り事ならなんでもござれさ! そしてさ、ふふっ、ふふふ、エヘヘヘ、今後の計画としてはね? ずばり浮気関係なんてのも積極的に対応していきたいなぁなんて構想を練っているところなんだ! どんな難事件も賢くて美しいキュケオーン探偵が見事にキュケッと解決! なぁ!? 素晴らしいだろうメディアたち!?」 「そうですね」 「やっぱり、パンケーキは最高ですよね!」 アイアイエーの春風 ~魔女と愉快な仲間と新しい冒険~ イベント終了後ボイス(通称 聞く怪文書) ふふっ、という事で今回もキュケオーンでメタボピグレッツしていこー! そろそろ定番レシピや季節のアレンジじゃきみも物足りなくなってきただろう? そこで、この機会に大魔女の助言でグーンとレベルアップしようじゃないか! 遠慮なんかいらない。世界に通用するキュケオ二ストを目指すピグレットなら当然の務めさ! 最高の一皿にふさわしいシチュエーションと、テーブルのセッティングまで含めた秘伝中の秘伝を手ほどきしよう! そう、これはキュケ王道の奥義の伝授と断言してもさしつかえない! ほら、メディアも『そうだそうだ』と言ってくれてる気がするぞ! さてさて、まずはじっくりと── へっ!? あと五秒ちょっとしかない!? あ、ちょ、あああえっと基本はスキップ、隠し味は高速神言で、アレをこうしてああしてそこら辺に生えてるヤツをざっくりいい感じにえーこうだ! ようし整った! はい、バトルフィニッ(チャンネル切断音) 余談 やけにキュケオーンを勧めてくることから「キュケオーン」と呼ばれることも。「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」では公式に「キュケオーンのキャスター」呼ばわりされた。 中の人の茜屋日海夏氏といえばプリパラの真中らぁらで有名。彼女の幕間では何の前触れもなくニトクリスが登場するが、おそらくあちらの中の人が妹ののん役を務める田中美海氏だからかと思われる。奇しくも同じ高速神言 B持ちの恒常星4キャスターである『アイアイエーの春風 ~魔女と愉快な仲間と新しい冒険~』のショップボイスでは鼻歌を歌っていたが、当然速攻で中の人繋がりも含めてネタにされた。曰く「神霊アイドル」 真名解放前は「オケアノスのキャスター」を名乗ってる彼女だが、実はガチャでの召喚時(真名解放前)以外で本編で「オケアノスのキャスター」を名乗った事はただの一度もない。 『Fate/Samurai Remnant』には「逸れのキャスター」名義で登場する...が、他のサーヴァントたちがそこそこ交流してから真名を明かすのに対し、彼女だけは登場早々に自分で真名を明かす。やっぱり真名隠す気ねぇだろこの大魔女 追記・修正は豚にされてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] キュケオーンをお食べ -- 名無しさん (2018-08-03 18 23 52) 旅装アルバムのコメントも怪文書だったり妹弟子に敗北拳とか言われてスキル名で使われたりネタに事欠かない大魔女 -- 名無しさん (2018-08-03 18 31 59) (´・ω・`)出荷よー -- 名無しさん (2018-08-03 19 15 45) ふたばに元々有った文化と合致した結果かなりの量の怪文書が投下されてたな… -- 名無しさん (2018-08-03 20 03 28) ニトクリスがキルケーに世話焼きした時に「せめて妹と呼んで…」「うけたまー」ってやり取り…これプリパラだよねw -- 名無しさん (2018-08-03 20 47 04) あれ、前に記事作られてたはずだけど作り直した? -- 名無しさん (2018-08-03 21 35 15) 神話級の負けヒロイン -- 名無しさん (2018-08-03 22 23 24) 言い回しが水曜どうでしょう大泉洋氏に似ている事からそれに絡めたネタも多数存在する。 -- 名無しさん (2018-08-03 23 06 11) 自分のチョコや絆10のテキストでまで負ける事ができるのはある種才能 -- 名無しさん (2018-08-04 08 16 33) ↑4 以前のは一週間ルールで削除されてたはず。 -- 名無しさん (2018-08-04 09 35 49) キルケーちゃん、ニトクリスちゃんと仲良いよね -- 名無しさん (2018-08-04 09 54 50) 元々ステンノとかの怪文書書いてたふたばで流行ったのはわかるが公式が殴り返したから一般化したという…。 -- 名無しさん (2018-08-05 13 44 40) おい、キュケオーン食わねぇか!? -- 名無しさん (2018-08-05 18 33 49) ↑2 探したらステンノとかアナスタシアとかワルキューレのSSいっぱい出てきたけどなんでキルケーだけこんな扱いに…? -- 名無しさん (2018-08-10 14 57 36) 今更なんだがこの人ヘリオスの血を引いてるんだよね?なんで神性ないのかな。少なくともBかCくらいはあってもおかしくないはず -- 名無しさん (2018-08-11 11 17 48) 誰だ敗北者タグつけたの…! ハァ、ハァ…取り消せよ……!! -- 名無しさん (2018-08-25 08 19 19) ”オケキャス”は所詮…神話の時代の”敗北者”じゃけェ…… -- 名無しさん (2019-02-03 09 32 40) やたらと人を豚に変えたがるのは勘弁だが、それ以外の敗北者っぷりや面倒くさい所は不思議と嫌いになれないw -- 名無しさん (2019-02-03 10 02 44) ミドキャスとオケキャスで東北姉妹 -- 名無しさん (2019-02-03 10 14 45) ↑×4乗るなキュケオーン!戻れ! -- 名無しさん (2019-03-21 11 07 27) ↑ニトクリスの目の前で貫かれるキュケオーン… -- 名無しさん (2019-03-21 14 11 34) 「真名隠し」要素が単なるお遊びの鯖の一人。実は召喚時以外では「オケアノスのキャスター」を名乗ったことは一度もなかったりする… -- 名無しさん (2019-04-18 06 57 18) 絡んでもいないのにオデュッセウスの恐ろしいイメージをファンから1発で払拭したのには笑う。 -- 名無しさん (2020-01-22 21 52 45) まあ、神話の英雄が象徴である宝具ぶっ放して真名隠そうって方が変だと思うぞ。オリジナルのエミヤが例外中の例外なんだから。 -- 名無しさん (2020-02-12 11 51 40) ついにイベントのメインを張るまでに至った大魔女 -- 名無しさん (2020-03-04 19 05 27) ハサウェイには強そうなキャスター -- 名無しさん (2020-03-06 14 20 45) ついに実装されたオデュッセウスから名指しで拒否された敗北者 -- 名無しさん (2020-03-07 06 13 47) まさかの声付き怪文書とか相変わらずの公式が最大手過ぎる…w -- 名無しさん (2020-03-20 21 14 01) キルケーさんを甘い言葉で甘やかしまくって依存させまくり、自分も彼女の身体とキュケオーンにメロメロになって治癒不能なまでの共依存関係に陥りたい -- 名無しさん (2020-03-20 21 57 40) 名前 コメント
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ほっかいどうピーストレード講座 Vol.7 「駆け足ダラムサラ報告」 ピーストレード会員の岩淵育子さんはここ数年、3月から4月にかけてチベット亡命政府が置かれているダラムサラへ出かけています。4月21日に帰国予定ですが、帰ってきたばかりの育子さんによる観光旅行では知ることができない、もうひとつのチベット報告を行います。 ■と き/4月23日(水)18:30~ ■場 所/Y s Cafe(札幌市北区北7西6 北海道クリスチャンセンター1F) ■参加費/500円(マウベシコーヒー付き) ■連絡先/NPO法人 ほっかいどうピーストレード (TEL/FAX 011-812-4377 )hptrade@ivory.plala.or.jp ■講師セルフプロフィール 17年間有機農業に従事。人生の一大転機を迎え、バックパッカーとして旅に出る。チベット、ネパール、インド、タイを9ヶ月にわたり旅する。そこでチベットの人たちと出会い、生きる力をもらう。その後、インドのダラムサラで出会った「サブボディ舞踏ダンス」の修行のため、たびたびダラムサラを訪れている。「食は命をつなぐもの」というコンセプトのもと、今はプロのアスリートの食事を作る仕事に従事。人生の第2ステージの道を、模索しながら歩いている途中、というわけです。 *
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プラチナスターツアー ~ラスト・アクトレス~第1話 役者はそろった 第2話 新ヒロインは苦悩する? 第3話 迷宮からの脱出 第4話 消えた台本 第5話 名探偵?ウォーカーの活躍 第6話 同じ舞台で、ともに MV(並び順) エピローグ これからの女優たち 楽曲 その他イベント開催期間 ユニット発足の経緯 ドラマテーマ:劇場サスペンス 前後のイベントコミュ プラチナスターツアー ~ラスト・アクトレス~ 第1話 役者はそろった 映画『屋根裏の道化師』のオーディションに 合格したアイドル達。狙いどおりの役柄を 射止めたり、想定外の役に戸惑いを覚えたり プレッシャーを感じたりしつつも、それぞれ 与えられた役柄に挑戦することに。 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 第2話 新ヒロインは苦悩する? クランクインに向けて、練習が始まった。 台本の読み合わせをしながら、試行錯誤を 続けるアイドル達。プロデューサーが琴葉の 様子を気にする中、桃子の元に百合子から 『洋館への招待状』というメールが届く。 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、真壁瑞希、徳川まつり 第3話 迷宮からの脱出 刑事役の百合子の誘いで、洋館からの脱出 アトラクションにやってきた一同。自分が 探偵役に向いているのが疑問を抱いていた 紬だったが、百合子やまつりと話した事で、 役との向き合い方を変える事ができた。 馬場このみ、白石紬、真壁瑞希、徳川まつり、七尾百合子 第4話 消えた台本 衣装合わせも兼ねて、通し稽古をする事に なったアイドル達。だが練習を始めようと して、琴葉の台本がなくなった事に気づく。 そんな中、探偵になりきった紬が言い放つ。 「犯人は、この中にいますっ!」 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 第5話 名探偵?ウォーカーの活躍 「台本を盗んだのはプロデューサーだ」と いう紬の推理は、見事な空振りに終わった。 だがその推理と桃子の言葉に背中を押された 琴葉は、自身の悩みを打ち明ける。「私を、 みんなとの稽古から外してほしいんです」 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 第6話 同じ舞台で、ともに ついに『屋根裏の道化師』がクランクイン。 瑞希と紬はこのみの言葉で不安を乗り越え、 琴葉と桃子はお互いをライバルとして意識 しつつ、だがそれ以上に、同じ舞台で共演 できる喜びを感じているのだった。 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 MV(並び順) 馬場このみ、周防桃子、田中琴葉、真壁瑞希、白石紬 エピローグ これからの女優たち 『屋根裏の道化師』がクランクアップし、 打ち上げもかねて観劇に向かうアイドル達。 ホラーな内容に若干怯えつつも、お芝居の 魅力を再確認する。そして、これからも 色々演じてみたいと語り合うのだった。 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 楽曲 ラスト・アクトレス(ニコニコ大百科(仮)へ飛びます) その他 イベント開催期間 2018年10月22日~2018年10月30日 ユニット発足の経緯 高木社長から劇場を舞台とした 新作サスペンス『屋根裏の道化師』の映画に 765プロのアイドル7名が出演することが 決まったとプロデューサーに伝える。 (プロローグより) ドラマテーマ:劇場サスペンス ドラマ『ラスト・アクトレス』主要人物 役名 アイドル名 役柄 コレット 田中琴葉 新ヒロイン役 モニカ 周防桃子 スタア役 シンシア 馬場このみ 元大女優役 ウォーカー 白石紬 探偵役 ミルズ 真壁瑞希 支配人役 マドリーン 徳川まつり 劇団員役 リリー 七尾百合子 刑事役 ※THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 03より 前後のイベントコミュ 前:Starry Melody(Starlight Melody!) 次:ジャングル☆パーティー 名前 コメント すべてのコメントを見る
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2021年予言―2022年予言―2023年予言 この項目ではノストラダムスの2022年予言について扱う。 毎年のことではあるが、ノストラダムスの『予言集』には、2022年と明記された予言はない。 ちなみに、週刊誌などが採り上げた「闇の3日間」というモチーフも『予言集』には出てこない。ノストラダムスと全く関係のない説であり、(少なくともノストラダムスの予言としては)根も葉もないデタラメである。 【画像】『来るべき闇の3日間 覚悟はできているか?』(2015年) 目次 旧来の解釈の「2022年」 2021年以降に出てきた説インターネット上での解釈 出版物での言及実話ナックルズ FRIDAY 週刊プレイボーイ 現代怪異マニアックス 旧来の解釈の「2022年」 2021年予言の項目でも書いたことだが、 2023年に「大君侯」が即位するとしていたヴライク・イオネスク説 黄金時代の到来を2025年と想定していたジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌ説 などでは、2020年代初頭の2021年や2022年は通過点扱いされている感があり、あまり解釈は見られなかった。 なお、イオネスク説やフォンブリュヌ説の場合、そこに至るプロセスがまったく当たっていないので、重視するには当たらないだろう。 【画像】Fontbrune, Nostradamus Nouvelles Prophéties 1995-2025 特に2022年は、 2022年3月5日にフランスで「大連合」が結成される(六行詩49番)(モーリス・シャトラン)(*1) などの解釈も見られるけれども、2021年以上にスルーされている感があった。 なお、シャトランは星位から判断しているものの、そもそも六行詩49番は 金星と太陽、木星と水星が、性質の部門を増大させるだろう。 という形で、星は出てきても星座の言及はなく、彼がかなり言葉を補って読んでいるだけである。 過去の解釈が外れたのと同様、この解釈も外れた。 2021年以降に出てきた説 インターネット上での解釈 2022年が近づくと、いくつかのネットメディアで取りざたされるようになった。 Nostradamus predictions for 2022 - grim prophecies from hunger to war(Birmingham Live, 2021年12月23日) Nostradamus predictions for 2022 cannibals, robots and the rise of cryptocurrency(New York Post, 2021年12月27日) What's in store for 2022? With the New Year around the corner, here are some of 16th century astrologer Nostradamus's predictions for what lies ahead(Daily Mail / Mail Online, 2021年12月27日) BAD NEW YEAR Nostradamus’ SEVEN chilling 2022 predictions From death of Kim Jong-un to war in Europe and collapse of EU(The SUN, 2021年12月27日) Nostradamus 'predicted' France will go to war with 'Eastern power' in 2022(Express, 2022年12月29日) 2022年「ノストラダムスの大予言4つ」徹底解説! “闇の3日間”に人類の3分の2消滅…(TOCANA, 2021年10月20日) ノストラダムスの2022年の大予言、決定版! 第三次世界大戦&核戦争…●●の上昇(TOCANA, 2022年1月2日) ノストラダムス「2022年にフランスが東洋の大国と戦争」仏中戦争か!? 第三次世界大戦の勃発も…(TOCANA, 2022年1月8日) これらの記事で扱われている詩篇は、詩番号が省かれている場合がほとんどだが、英訳・和訳などから推察すると、扱われている詩篇は以下のとおりである(カッコ内は解釈の概要)。 詩百篇第1巻17番「・・・旱魃の大地はますます乾燥していき、そして(イリスが)目撃されるときには大洪水が」(旱魃や大洪水) 詩百篇第1巻46番「オーシュ、レクトゥール、ミランドの至近で、三夜に渡って天から大火が降るだろう・・・」(隕石や小惑星の落下) 詩百篇第1巻55番「バビロンの風土の反対側で、血の流出が甚だしいだろう・・・」(気候変動の悪化) 詩百篇第2巻2番「青い頭が白い頭になすだろう、害悪を・・・」(欧州とアジアの戦争) 詩百篇第2巻8番「聖なる殿堂はローマの当初のやり方で、粗雑な土台を拒絶するだろう・・・」(EUの瓦解) 詩百篇第2巻18番「・・・石と空と火が石だらけの海を作り出す・・・」(小惑星の落下) 詩百篇第2巻75番「・・・小麦の入ったボワソー枡が余りに高くなるので、人が人を食べるようになるだろう」(食糧難) 詩百篇第3巻3番「・・・アジアの奥地で大地が震えると噂されるだろう・・・」(日本での大地震) 詩百篇第3巻10番「血と飢えのより大きな破局が七度、海岸で準備される・・・」(戦争が引き起こす飢餓と難民急増) 詩百篇第4巻14番「第一位の人物の突然の死が王国を変え、別の者を(王位に)置くだろう・・・」(金正恩の死) 詩百篇第4巻31番「・・・その弟子たちによって不死の状態たることを叱咤される・・・」(人工知能の進歩) 詩百篇第5巻30番「大いなる都市の辺り一面で、兵士たちが野に町に駐留するだろう・・・」(ヨーロッパでの戦争) 詩百篇第6巻97番「五と四十度で空は燃えるだろう・・・」(第三次世界大戦) 詩百篇第8巻2番「・・・私はそれらを取り囲む天からの火を見る・・・」(小惑星の落下) 詩百篇第8巻28番「金と銀で膨んだ偶像が、盗まれた後で湖に投げ込まれたのだ・・・」(暗号資産(仮想通貨)の伸長や米ドルの価値崩壊) この手の記事は安直なものが多いので、ひとつの記事で扱われた詩篇が、別の記事でも使い回されていることも多い。 だが、冒頭の繰り返しになるが、2022年と明記された詩篇はなく、単に人目を引きそうな解釈を2022年の予言ということにしているに過ぎない。 複数の論者の記事が、同じ詩篇を2022年のことだ、と決めつけていたからと言って説得力が増すわけではない。 単に安易なネタの使い回しが横行しているだけの話である。 なお、この件についてはASIOSブログのほうにも検証記事を書いた。 山津寿丸「2022年版「ノストラダムスの予言」の検証」 あわせてご参照いただければ幸いである。 出版物での言及 公刊された例としては、以下のものがある。 実話ナックルズ 『実話ナックルズGOLDミステリー vol.5』(奥付上は2022年2月1日発行。アマゾンでは2021年12月16日発売扱い)東西のノストラダムスが予言する中国共産党の崩壊 【画像】『実話ナックルズGOLDミステリー vol.5』 この実話ナックルズの記事では、明代の予言者・劉基とノストラダムスとが採り上げられている。 ただ、この記事のうち、ノストラダムスのほうは、詩百篇第10巻72番のみを扱い、1999年7月の法輪功(中国の宗教団体)の規制と結び付けているだけで、詩そのものに2022年(以降)という時期が明記されているわけではない。 アンゴルモワの大王がモンゴルのアナグラムとする説は信奉者の間で根強いのは事実だが、その時期を1999年から20年以上後に持ってくるのは、あまりにもこじつけがひどいと言わざるを得ない。 FRIDAY 『FRIDAY(フライデー)』2022年2月25日号(2022年2月10日発売)続!ノストラダムスの大予言 2022年「闇の3日間」で人類の3分の2が滅亡する 【画像】『FRIDAY(フライデー)』2022年2月25日号 この記事はたった1ページしかない上に、文字情報はページの下半分にしかないため、非常にうすい内容になっている。 白神じゅりこのコメントも載っているが、上でリンクを貼ったTOCANAの2021年10月20日の記事(著者は白神じゅりこ)の劣化コピーのような内容になっており、ノストラダムスの具体的な予言詩などとの結び付けが一切ないまま、「ノストラダムスはあれを予言している、これを予言している」と無責任に煽るだけのものになっている。 「闇の3日間」そのものは、ここでは詳しく検証しないが、かわりに当「大事典」管理者による検証記事 「2022年に「闇の3日間」が訪れて人類の3分の2が滅んでしまう?」 がASIOSブログにあるので、そちらを参照いただきたい。 週刊プレイボーイ 『週刊プレイボーイ』no.11(2022年3月14日号)「令和にオカルトブームが再燃中!」 【画像】『週刊プレイボーイ』 2022年3月14日号 ノストラダムス解釈部分でコメントをしているのは白神じゅりこ。 2022年の予言として取り上げているものは 詩百篇第1巻17番「・・・旱魃の大地はますます乾燥していき、そして(イリスが)目撃されるときには大洪水が」 詩百篇第1巻46番「オーシュ、レクトゥール、ミランドの至近で、三夜に渡って天から大火が降るだろう・・・」 詩百篇第6巻97番「五と四十度で空は燃えるだろう・・・」 詩百篇第8巻28番「金と銀で膨んだ偶像が、盗まれた後で湖に投げ込まれたのだ・・・」 の4篇で、過去のTOCANAの記事の焼き直しに過ぎない。 しかも、予言詩の引用(ただし引用元の表記はないので、厳密には無断転載、つまり盗用)は明らかに『ノストラダムス大予言原典・諸世紀』からであって、「オーホ」とか「540回」といったあからさまな誤訳や誤表記をそのまま踏襲している。 白神の責任なのか、記事を取りまとめたライターの責任なのかはともかくとして、かなりのやっつけ仕事であることを窺わせる。 もちろん、その詩のどこを解釈したら2022年と特定できるのかの説明は一切ない。 現代怪異マニアックス 『芸能エンタメDASH!!4月号増刊 現代怪異マニアックス』(奥付上は2022年4月1日発行)「第三次世界大戦勃発はメシア降臨の『序章』となるか?」(文・取材 八尾麗人) 以上は目次での題名だが、表紙での見出しは「ノストラダムスが残した2022年世界を壊す4つの予言 第三次世界大戦勃発とメシア降臨」 扱われているのは詩百篇第1巻46番、第2巻2番、第6巻97番の3篇で、表紙の「4つ」に対応していない(2022年と無関係な形で第10巻72番への言及はある)。 解釈は上の他の記事類と同工異曲で、さほど目新しい点はない。 なお、第2巻2番と第6巻97番の訳は当「大事典」からの盗用であり、第2巻2番は多少のアレンジを加えているものの、第6巻97番の方は2行目から4行目までほぼ丸写しである。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
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2018年予言―2019年予言―2020年予言 ノストラダムスの2019年予言は、いくつかのインターネットメディアで報じられている。しかし、毎年恒例の単なる与太話の域を超えるものではない。 なお、ノストラダムス本人の予言で2019年と明記された予言は存在しない。 報道の例 「【緊急】2019年ノストラダムスの予言を大公開! 移民押し寄せ日本滅亡、最高気温100度、地震連発、寿命は200歳に…!」(TOCANA, 2018年10月18日) "Nostradamus 2019 predictions World War 3, climate change and asteroid disaster - SHOCK"(Express, 2018年12月5日) ほかにも英語圏を中心にいくらか見られるが、同工異曲なので省く。 いずれにしても、それらはノストラダムスの2018年予言でとりあげたものとの重複がほとんどである。 また、いくらかある新予言はノストラダムス『予言集』の中での適切な出典を挙げておらず、単なる捏造か、2019年と明記されていない予言詩の大幅な曲解かのいずれかだろう。 改めて論じる必要性を感じられない。 印刷物の例 『SPA!』2019年1月29日号の2ページの記事「最新[地球滅亡論]の読み方」には、角由紀子と山口敏太郎によるノストラダムス予言の断片的な紹介がある。彼らによれば、2019年向けのノストラダムス予言には以下のものがあるという(以下3項目は、地の文・発言の区別なども、出典のまま引用)(*1)。 「秩序は乱れ世界は混乱。ノストラダムスは’19年にローマ法王の暗殺を予言」(山口氏) ノストラダムスの予言では、’19年に日本に大量難民が押し寄せて日本が滅亡する。「北朝鮮と韓国が統一した後、武装難民が新潟に上陸。南下しながら日本を侵略します」(山口氏) ノストラダムスの大予言では、日本もノアの大洪水レベルの大洪水にあうという。「イタリア、イギリスなどの欧州諸国でも、’19年に大洪水の被害にあうといわれています」(角氏) これらが一体何に依拠したものか、一切明記されていない。 『予言集』には、ローマ教皇暗殺と解釈されてきた予言はいくつもある(第2巻97番およびmansolが出てくる詩など)。 ヨーロッパの大洪水の予言もいくつもある(イタリアの例として第2巻31番、イギリスの例として第3巻70番など)。 だが、それらに時期の指定など一切ない。 「日本」「韓国」などは出てこないし、ましてや「新潟」などみじんも出てこない。「太陽」(Soleil / Sol)を日の丸=日本と解釈するなどの例はもちろんあるが、時期の指定がなく、2019年と解釈するのには無理がある。 ノストラダムスの2018年予言のように、近年のネットメディアには、具体的固有名詞を含むものがあるから、そういったものから持ってきたのかもしれない。だが、当「大事典」で何度も述べている通り、それらのほとんどは根も葉もない捏造である。 過去の解釈例 占星術的解釈から2019年が挙がった例はなくもない。詩百篇第5巻25番である。その1行目の星位が、2019年8月を指しているというのである。 手元のホロスコープソフトで確認する限り確かにそうなっているが、そう主張したジョン・ホーグ自身は、あくまでも複数の可能性の一つとして挙げたにすぎず、1987年のイラン・イラク戦争とする解釈を採用していた。 実証主義的研究の結果からも、2019年8月と見るのが妥当とは思えない。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
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『ノストラダムスの遺言書』は、1983年に二見書房から刊行された著書。 ダニエル・ルソのLe Testament de Nostradamus の翻訳だが、監修者の流智明(未作成)によって大幅に省略や改変がなされている。 なお、この文献では著者は「ダニエル・ルゾー」と表記されている。 監修者である流智明の名前はあるが、訳者の名前はない (監修者の流智明は、あとがきでフランス語が読めないと述べているので、彼自身が訳したとは考えられない)。 【画像】カバー表紙 内容 序章を入れれば全7章の構成である。 序章 人類はすでに滅亡の準備を始めている 第1章 遺言書によって初めて暴かれる予言の謎 第2章 息子セザールへの手紙に隠された秘密 第3章 ノストラダムスは偽名だった 第4章 予言詩を解く一八の鍵 第5章 一九八五年七月救世主セザール誕生 第6章 これが地球脱出計画だ 大まかな対応を示すと、第1章は原書の第1部、第2章と第3章が原書の第2部、第4章が原書の第3部に対応している。あくまでも大まかな対応関係であり、原書と比べて省略されている箇所や改変されている箇所もかなりある。 残りの章は (「セザール」という救世主の誕生などにふれた長々としたシミュレーション小説の部分なども含め) 日本語版独自の章で、そこで扱われている詩篇のいくらかは、原書ではまったく違う文脈で取り上げられている詩の流用も見られる。 原書にはないいくつかの写真が掲載されているのは良い点かもしれないが、その代わりに原書にあった貴重な手稿や古版本の写真などには、割愛されてしまったものもかなりある。 コメント 高く評価されている「書誌編」をすべて削った上で、むやみに滅亡を強調するような章を大幅に書き足しているので、訳書として評価できるようなものではない。 「書誌編」 が削られてしまったのは、日本のノストラダムス現象にとっては実に不幸なことであったと言わざるをえないが、逆にいうと、日本のノストラダムス現象がいかに歪んでいたかを示す好例でもある。 また、ノストラダムスの遺言書・遺言補足書の日本語訳を読める唯一の文献でもあったが、その翻訳には省略が多く、要約的に訳した箇所での誤りも散見される。 同じく、セザールへの手紙の全訳が掲載されている数少ない日本語文献のひとつではあったが、フランス語版原書に掲載された原文はオリジナルの原文ではなく、オリジナルをスペイン語訳したものをさらにフランス語に訳し直したという代物なので(*1)、原文からかけ離れた箇所も少なくない。 ダニエル・ルソの信奉者的解釈は、海外でも特に高く評価されているようには見受けられないが、それでも日本語版の質を元に評価されたのでは、彼もたまったものではないだろう。 たとえば、加治木義博は日本語版のあいまいに訳されていた箇所(*2)について、「どうやらリュゾ氏とその本の訳者は、天文学や暦学、占星術などに暗いらしい」(*3)と批判していたが、原書と対照すれば、かなり曖昧で誤解を招きやすいが誤訳とまではいえない箇所を加治木が早合点しただけで、その批判が的外れであることは容易に確認できる。 再版 1986年に『天から恐怖の大王が降りてくる - ノストラダムスの遺言書』と、よりセンセーショナルに改題され、滅亡を強調するような章が追加された。 発行部数 『SPA!』1991年3月20日号に掲載されていた公称発行部数は14万部とされていた。そのリストにはのちの改題版が含まれていないので、改題版を含めた数字の可能性もある。 また『日経エンタテインメント!』調査(1997年)(*4)では18万部とされているが、その刊行年が1986年とされていることからすると、こちらは改題版が考慮されているはずである (初版と改題版をあわせた数値なのか、改題版のみの数値かは不明)。 書誌 書名 ノストラダムスの遺言書 著者 ダニエル・ルゾー 監修者 流智明 版元 二見書房 出版日 1983年3月10日 注記 外国人研究者向けの暫定的な仏語訳書誌(Bibliographie provisoire) Titre Nostradamus no Yuigonsho (traduction / Le testament de Nostradamus) Auteur Daniel RUZO Directeur NAGARE Tomoaki Publication Futami shobô Lieu Tokyo Date le 10 mars 1983 Note Traduction d’extraits en japonais du livre de Daniel Ruzo, Le Testament de Nostradamus, 1982 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
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アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル あ行/PSPに戻る コンテンツ 攻略ページ コードページ ゲーム評価 追加/訂正/コメント等 攻略ページ アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル/攻略 コードページ アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル/コード ゲーム評価 このゲームは・・・ 選択肢 投票 良い (32) 悪い (20) 追加/訂正/コメント等 地球管理人地球天皇地球遺産地球国宝地球皇帝地球王子地球総理地球大統領地球陛下地球国家全生命体全宇宙全惑星全世界全人類征服独裁政権史上最強無敵MAX核兵器横綱優勝神様爆弾 -- 荒らしが多いためコメントを全て消させていただきました。これからもよろしくお願いいたします。 (2011-05-22 10 12 07) もっと欲しいにゃん♪(´-ω-)♂ http //gffz.biz/index.html -- にゃん (2011-12-08 04 57 12) 名前 コメント
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アーマード・コア ラストレイヴン 概要 ストーリー システム・特徴 ゲームモード 特徴 -ミッション・ストーリー関連- 特徴 -戦闘関連- 特徴 -その他- 問題点 一人プレイにおける問題点 対戦プレイにおける問題点 評価点 総評 アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル 概要(PSP) 評価点(PSP) 問題点(PSP) 総評(PSP) 余談 アーマード・コア ラストレイヴン 【あーまーど・こあ らすとれいゔん】 ジャンル カスタマイズメカアクション 裏を見る 対応機種 プレイステーション2 発売・開発元 フロム・ソフトウェア 発売日 2005年8月4日 定価 7,190円 レーティング CERO 全年齢対象 廉価版 PlayStation 2 the Best2006年11月30日/2,800円 判定 なし ポイント 「N系」シリーズ第3作にして最終作シリーズ屈指の高難度もちろんランク査定は健在かつての過ちを繰り返した部位破壊ストーリーやキャラクターは高評価 アーマード・コアシリーズ 概要 アーマード・コアシリーズ10作目の作品。「PS2最後のアーマードコア」でもある。(『フォーミュラフロント(FF)』はカウント対象外) 俗に言う「N系三部作」のトリを飾る作品であり、これ以降の作品は次世代機で展開される新シリーズに移行している。 今までのACの世界観に輪をかけて重厚で退廃的な世界観が特徴で、時系列的には『ネクサス(NX)』の続編に位置する。 キャッチコピーは「誰もが、生きる為に戦っている。」 通称『LR』。以降このページではLRと略す。 ストーリー 『NX』の最終局面において全世界を襲撃した特攻兵器は、各地に甚大な被害をもたらした。利権争いどころではなくなった各企業は一時的に協力し、連合統治機構「アライアンス」を設立、世界に新たなかりそめの秩序を作り出す。アライアンスによる新たな秩序も固まり始めた半年後。かつてのレイヴン統率組織「レイヴンズ・アーク」の主宰、ジャック・O率いる大規模武装集団「バーテックス」は、アライアンスの秩序を揺るがすあるひとつの声明を世界に発表する。バーテックスは「アライアンスの打倒と、レイヴンによる新たな秩序の創出」という理念を掲げ、アライアンス陣営への総攻撃を予告。世界は、再び争いの渦に巻き込まれて行くことになる。両陣営の戦力は五分と五分。戦いの鍵を握るのは、両陣営にとっての最重要戦力となるACを保有する22人のレイヴンたち。バーテックスの24時間後の総攻撃予告を前に、レイヴンたちは胸にそれぞれの理由を秘め、戦場へと向かう。ある者は野心を胸に、ある者は富と栄誉を求め、ある者は信じる正義の為に戦い、ある者は強者との戦いを求め----誰もが、生きる為に戦っている。 システム・特徴 ゲームモード ミッション 様々な依頼をこなしていくシリーズ恒例のモード。今作ではシリーズ初のマルチエンディングを採用。細かい途中分岐を除くと、ルートは6種類。 VRアリーナ シリーズおなじみのアリーナ。仕様はこれまでとやや異なる。 フリーミッション EXアリーナ 1周クリアすると追加される。1度クリアしたミッションと、倒したことのある敵ACを自由に選択できる。 対戦 お馴染みの通信対戦機能も搭載。今回は新たにレギュレーション機能を搭載している。 特徴 -ミッション・ストーリー関連- LRは「バーテックス総攻撃までの24時間」という設定で物語が進んでいく。 とはいえ、やることは以前のシリーズとほとんど変わらない。ミッションが24時間の中にぎゅっと詰まった、と考えてもらえればOK。 ミッションの内容はさまざま。ただ、今作はレイヴンが物語の重要なキーパーソンになっている為、対AC(レイヴン)の戦いが多め。ミッションでレイヴンを撃破するとレイヴンごとに設定された賞金と、報償パーツが手に入る。 マルチエンディング 本作はマルチエンディング制を採用しており、プレイヤーの選んだミッションにより、最終的に6つのルートに分岐する。 特徴 -戦闘関連- 『ナインブレイカー(NB)』からの調整が大きい。以下、特徴的な変更及び新要素。 部位破壊 ACのフレームパーツには、APと別枠で隠しパラメータとして耐久値が設定されており、一定のダメージを受けると、部位が損傷、やがては破壊される。損傷すると損傷部位によってACの機能に障害が発生する(頭部が損傷すればレーダー機能に支障が出る、コア損傷で付加機能に影響が出る、など)。 部位破壊実装にともなう当たり判定の細分化 部位破壊の実装に伴い、各パーツの当たり判定が細分化し、ACの当たり判定が小さくなった。 ACの高速化 全体的なブースト出力の調整により、ACが高速化。ゲームスピードが上がった。 また、ブースターに「ブースト加速度」のパラメータが追加された。高ければ高いほど最高速に達するまでの時間が短い=機敏に動ける。これにより「出力はイマイチだがきびきび動ける」「大出力だがもっさり」など、高出力一点張りだったブースターの選択肢が広がった。 しかし、前述の調整とこれが組み合わさったことで、ある問題が…(後述)。 熱システムの緩和 ラジエーターなどの性能上昇も相まって、ブースト、被弾時の発生熱量が緩和。これにより、熱量によるハメ殺しの脅威はほとんどなくなった。 ブレードホーミングの復活 空中でブレードを振った際の、相手への追尾が若干だが復活。 特徴 -その他- 今回は「生と死」を意識した演出が多数見受けられるが、その一環か、敵味方どちらのACもAPが0になると、擱座ではなく爆散するようになった。ほかにも損傷部位にスパークが走るなどの、損傷を強調する表現が見られる。 またシリーズ初の試みとして、敵勢力に「歩兵」が登場する。歩兵の攻撃力は非常に低く、防御力も皆無なのでゴミのように蹴散らせるが、ロックオンできない上に数で押してくる為、歩兵らしく鬱陶しい存在となっている。 BGMは今までのACとは大きく異なり、環境音楽のようなミニマル調の曲が多い。ミニマル調が基本だが、「Six」「I ll talk you」のようなボス戦に相応しい盛り上がりのある曲もある。 効果音もリアル感を意識した仕様になったものもある。 各所に挿入されるデモムービーでは、過去シリーズよりもいっそう派手にACが躍動。 また、フロムお家芸のフルCGオープニングはなんと二本立ての大盤振る舞い。どちらも完成度が高いフロムらしい仕上がりとなっている。 ムービーの美しさは次世代機も真っ青のレベルであり、なかば実写である。それでもさらに美しくなっていくのだから、フロムに限界はないのか。 問題点 一人プレイにおける問題点 しかし、本作が「オールドシリーズ最後のACとしてふさわしいか?」と聞かれれば、多くのレイヴンは「NO」と答えるだろう。それはなぜか? まず、全体的なミッションの難しさ・理不尽さが挙げられる。 クリアだけなら技術やアセンブリ次第でまだ何とかなるが、ミッション評価のSランク条件は(例によって)はっきりと示されておらず、またかなりややこしく設定されてしまっている。これと「大量に用意されたSランク報酬パーツ」の相乗効果が、パーツコンプリートへの道を阻む。 また、攻略本・攻略サイトを見なければ「どのミッションに隠しパーツがあるのか」すらわからず、マップ上に落ちているケースも複数あるなど、『サイレントライン(SL)』や『NB』とはまた違う意味で理不尽な方向に傾いている。 初心者には厳しい対AC戦もミッションで序盤から登場し、とくに最適なアセンブルを組むのに苦労する序盤では苦しい戦いを強いられる。その極致が、ゲーム開始初期に選べる3つのミッションのひとつ「管理局強行偵察」。 最初は弱いザコ敵を倒すだけなのだが、エリアの最深部には強化人間(*1)・多数の高火力エネルギー武器・固い装甲という凶悪な性能を持つ、バーテックスの実力派レイヴン「ライウン」とのタイマンが待ち受けている。「初心者殺し」の域を超えた極悪なシチュエーションであり、前情報を持っていない多くのレイヴンを葬りさっていった。 歴史の長いACシリーズではあるが、最初に選択できるミッションでACと戦うシチュエーションがあるのは後にも先にも本作だけである。しかも相手は強化人間かつ充実した装備を備えた上位クラスのレイヴンであり、アリーナ下位の雑魚ランカーとはわけが違う。 現在は「手つかずの初期機体で管理局強行偵察をクリアする」ことがもっともポピュラーなやりこみとされるなど、遭遇時のライウンのセリフ「命令だ、死んでくれ」とともに、なかばネタとして愛されるようになっている。 その後は楽なミッションもちょくちょく出てくるようになるものの、いわゆる「だまして悪いが(*2)」系ミッションでACとの連戦を強いられる、ACとECM装備の高等MTが同時に襲ってくるなど、凶悪なミッションはちょくちょく登場する(*3)。もちろん、中盤を過ぎるとミッションの難度はさらに上昇する。 ACの高速化や当たり判定の細分化、武器の装弾数据え置きといった要素も絡んだ結果、弾切れで詰むケースも増えている。 ただ、どの敵ACもミッションで戦うことを前提としている為か、全体的にAIがお粗末。ゲームクリア後に挑戦できるEXアリーナで戦ってみると物足りないレベルである。 くわえて、下位クラスのACは機体自体も適当に組まれたものが多い。キャラクターはみな個性的だが、機体ビジュアルや強さは印象に残りづらい。 『NX』以降から全体的にバトルフィールドも狭くなってしまった為、せっかくのスピード上昇も台無しで快適さを削ぐ。さらに電波障害が発生している・地形が悪いステージも多く、さらに難易度を上げている。 ミッション内容も、狭いフィールドを敵の猛攻に耐えながらひたすら進んでいくという、スピードを生かせないミッションが多い。また、そこらじゅうに配置された歩兵による避けられない攻撃もストレスがたまる要因になってしまっている。 敵の配置や能力もかなり意地が悪いのが多く、エネルギー切れ寸前で足場に飛び移った瞬間大型ミサイルを撃たれる、穴を降りたら火炎放射MTが待ち伏せしているといった初見殺しの要素も多い他、一定時間地面に潜ってこちらの攻撃をかわしながら一瞬だけ顔を出してヒットアンドアウェイをするMTや、暗くて視認が困難な中で高機動のジャンプで巧みに攻撃をかわしながら高威力のレーザーを仲間と一緒に連発して袋叩きにしてくるMTなど、下手なACよりよっぽど強くて厄介な敵が非常に多くストレスが溜まりやすい。 特に、一部ルートのラスボスや隠しボスは ほぼ回避不可能な高弾速のレーザー攻撃を繰り出してくる。 この攻撃はバズーカなど衝撃の強い武器を当てることで中断することはできるが、「アクションゲームにおいて実質回避不可能な攻撃が出てくるのはどうなのか」という否定意見も多い。 だからといって重量級が強いわけでもなく、むしろ装甲の増加よりも低機動力による被弾率の増加が深刻。高難易度ミッションの敵は重量級をも秒殺するほどの火力を持っていたり、あるいは徹底的に頭上や背後を取ってくるパターンが多いので、機動力が低いとよほどの熟練者以外は手も足もでずやられてしまう。この「装甲意味なし問題」も、操作に慣れていない初心者に厳しい点として挙げられる。 そして本作の難易度の高さを象徴するのが、高難易度のミッションを多数経由してたどりつく、通称「ジナイーダルート」の最終ミッション「中枢突入」。その難易度たるや、インターネット上で「難しかったゲームのボスは?」という話題になると、ナインボール・セラフや上級距離維持Lv5と並んで、確実に話題に出てくるほど。 + 中枢突入、その実態 その内容は「回避スペースのない狭い通路で、前方から突っ込んでくる特攻兵器を処理・敷き詰められたレーザートラップを回避しつつ、最奥を目指す」→「周囲からたえまなく飛んでくるレーザー砲を回避しつつ、壁面に設置されたエネルギー源を破壊」→「最後に登場する、最終決戦仕様のジナイーダ(通称「ラスジナ」)とタイマンし、これを撃破」という流れで構成されている。 ハッキリいって、ジナイーダ戦までは攻略法を理解してしまえばラクであり、とくにエネルギー源の破壊は「通常移動し続けるだけでレーザー砲をほぼ回避できる」ということに気づけば、エネルギー源がロックオンできず狙いにくいことを除けば、少ない損害で攻略できる。問題はこの後に控えるジナイーダであり、高難度ミッションを超えた果てに待ち受ける最大の障壁として、プレイヤーの前に立ちふさがる。 耐久力こそプレイヤー側と同じであるものの、通常の強化人間よりさらに強力な補正(*4)がかかっており、ほぼ息切れすることなくトップアタックを仕掛けてくる。常に背後を取ろうと高速で上下左右に移動してくる為、一定以上のスピードを確保した機体でなければサイティングすることすら困難であり、一時は「重量級の機体でのクリアは不可能」とさえいわれた。 さらに武装も豪華で、近距離用のマシンガンとミサイルはともかく、背部に搭載したパルスキャノンが恐ろしい脅威となっている。このパルスキャノンはプレイヤーが使う分には「強力だが高速連射される為エネルギー消費が馬鹿にならず、そもそもキャノン系なのでタンクか四脚でなければまともに扱えないうえ、サイトの狭さから安定したサイティングも困難」という極端な特性の武器なのだが、ジナイーダはその欠点を強化人間の恩恵とCPU特有の緻密なロック精度(通称「鬼ロック」)で全て打ち消してしまう為、死角のない超火力武器となっている。これを被弾しつづければ、どんなにエネルギー防御を固めていても一瞬でAPが蒸発し、部位破壊まで誘発してしまう。 これに加え、先に述べた前哨戦を効率よくこなす為のアセンブルではジナイーダ戦に最適化できないうえに、前哨戦でダメージを負ってしまう為どう頑張っても完調の状態でジナイーダと戦えない点が高難易度に拍車をかける。 唯一の救いは、主力武器のハンドレールガンの性能が低いことと、パルスキャノンは肩武器なので相手が武器を切り替えないかぎりは使ってこない点。一部のレイヴンからは「ラスジナ戦はどれだけパルスキャノンが飛んでこないかの勝負」と言われることも。 実際はジナイーダが使用する武器は距離によって決まっている為、ある程度の速度で常に距離を取るよう心がければ、パルスキャノンは飛んでこない。その為、開始直後にパルスで焼かれて爆散という理不尽なことはない。 異常なまでのスピードとパルスキャノンの強さを除けば動き自体は大したことがなく、慣れてしまえばひたすら距離を取って攻撃したり、股くぐりで背後を取ることで簡単に倒すことが出来る。典型的な強化人間の性能頼りの敵である。 高難度のラスボスという意味ではジャンルこそ異なるが後に『DARK SOULS』シリーズやSEKIRO SHADOWS DIE TWICEへと通じることとなる。これらと比べて操作スキルのハードルが高く、有効な戦術・アセンの幅が狭い一方で、一たび乗り越えられれば難易度が大きく低下しやすいので初見は操作スキルを体得したり数少ない有効な戦術、アセンを探し当てるまでは不毛に何度も倒され、2周目以降は消化試合となって戦闘が面白くないと言われやすい。 このように本作の鬼難易度の象徴として語られることの多いラスジナだが、撃破した時に見られる専用のエンディングは感動モノ。血反吐を吐くような戦いを乗り越える価値のあるものとなっている。 VRアリーナの利用には賭け金が必要で、金欠時には戦えない。アリーナは手軽に小金を稼げる場所&操作練習の場として機能していたのに、どうしてこうなった。 N系の悪癖で「対戦ステージは選択不可」であり、相手ごとにステージは固定される。 対戦相手のロジック自体は前作・前前作からある程度向上しているが、今作も上位ランカーになるほど強化人間の恩恵とステージの相性でごり押してくるタイプの敵が多い。また、「順位と強さがちぐはぐ」というN系のアリーナの欠点も完全な改善にはいたっておらず、「どうしてこの順位に?」という疑問を抱くような「順位不相応に強い(弱い)」ランカーがちらほらいる。 ファンサービスか、アリーナには歴代シリーズの看板機体(所謂「OP機体」)を再現したアセンブルのACが配置されているのだが、看板機体のアセンブルの多くは、ゲーム的な観点から見るとちぐはぐな仕様が多く、ハッキリいって弱い。看板機体ランカーは後述する「No.2448(NXの看板機体)」を除いては強化人間の恩恵とCPUのロック精度をもってしても覆せない弱さで、しかもこの看板機体ランカーが1桁の上位ランクにもいる。 バトルフィールドの狭さと強化人間の恩恵の相乗効果により、手慣れたプレイヤーも手こずらせる強豪「No.2448」が21位にいるいっぽうで、その2位後の19位に最低クラスのランカーと同レベルの動きしかしない「ゾロX」が配置されているなど、基準のよくわからないランカーの配置は相変わらず。 10位以上の上位ランカーも、核ミサイル(*5)ふたつ持ちという前前作のジャック・Oを思い出すネタアセンで、しかも核2基に重量を取られてしまい、重量2脚なのに防御力が低い「パリー・マンクス」、右腕武器のハンドレールガンの性能が死んでいるLR看板機体の再現ランカー「BJ」、攻防どちらも中途半端で、肩武器のグレネードを他の武器の弾が切れてもいっさい使わないロジックの欠陥があるNB看板機体の再現ランカー「Code Crimson」、4位という高順位のわりにアセンが中途半端なうえ、右腕武器が産廃(バーストライフル)でスペック通りの火力を発揮できない「スサノオ」など、設定上の順位に疑問が多いランカーが多い。とくにスサノオは、機体名「エイプリルフール」を皮肉って「ふざけて作ったのでは?」といわれるほど。 今作のランク1位「ダイ・アモン」も、ACシリーズ恒例の「強化人間の恩恵を活かしてのトップアタックからのラッシュ攻撃」というロジックで動くが、接近戦特化AIのわりにスピードは普通、しかもフィールドが広い為「重量級では強敵だが軽量級で挑めば雑魚」という極端なバランスとなっている。このあたりは、前作のトップランカーであった「イツァム・ナー」と同様で、肩武器のリニアキャノンと上下に大きく動く行動パターンのお陰で多少強くなってはいるものの、いささかワンパターンな感は否めない。 しかも、フレームパーツはイツァム・ナーのAC「プロトエグゾス」を頭部以外コピペしている。武装も両手マシンガンというところがプロトエグゾスと酷似しており、これもワンパターン感を助長してしまっている。 さらに、VRアリーナ、EXアリーナともに、「肩武器をいっさい使用しない」「マシンガンを連射しない」など、あきらかにロジックに欠陥がある敵が存在する。 やや困難ではあるが、相手のACの頭上に着地するといっさいの動きを停止してしまうというロジックを持った敵が数体存在し、これを利用することであっさり勝ててしまう相手も。フィールドが狭いのも相まって、一部の相手は地形にハメることで、ほとんど一方的に勝利することも可能。 ジャック・Oやジナイーダなど近距離ではミサイルを撃たないにもかかわらず、頻繁にミサイルに切り替えるせいで攻撃頻度がガタ落ちしている敵が多い。これはNXやNBでも見られなかったロジックの欠陥である。 本作の「24時間以内」のシナリオ上の制限や演出によって、いくつかの弊害やおかしな矛盾も発生している。 ミッションの序盤で出会った敵ACと後のミッションで再会すると、たった数時間しか経っていないのに相手が「久しぶりだな」とコメントする、普通に考えるとおかしさ満点な場面になってしまう。 従来作のミッション間は基本的に日にちを跨いでいるのでこうした演出は問題が無かったが、1~2時間毎にミッションが進行する今作では逆に違和感が大きい。 また、前ミッションでのACの損傷や消耗を、たったの1~2時間で完全修復・補給ができるものか? という演出上の疑問も噴出している。 基本的にストーリーは朝から始まり、夜明け頃にエンディングという流れなのだが、ミッションの大半は夕刻から夜間に集中している為、明るい場所で活動するミッションが少なく、全体的に暗くて視界が悪いのでとても見辛い。 最終ミッションもほとんどが同様に暗い場所が舞台なので敵が目視し辛く、上記のジナイーダ戦の難易度をさらに引き上げてしまっているのも難点。 本作では基本的に「アライアンス」と「バーテックス」の二大勢力に分かれてミッションの依頼をしてくるのだが、ミッション内容自体は似たようなものばかりで代わり映えが少ない。 また「依頼勢力とミッション内容は違っていても舞台が同じ」というものも多いのであまり新鮮味も無く、上記と合わせて 同じミッションと舞台を焼き直しにして使い回している と言われるほど。 18時台の発電施設ミッションで顕著である。勢力によって発電施設を守る、破壊する、奪うといった異なる展開になっているのだが、内容はいずれも同じ施設内を隅々まで回って敵を掃討していくことがメインなので、どのミッションもほとんどやることが同じである。 難度の高さについては、プレイヤーによって異なるので、一概に否定はできない。ただ、問題はまだ残っている。 対戦プレイにおける問題点 クソゲーオブザイヤーで次点となってしまった前作『NB』は、対戦バランスの良さが後に再評価された作品でもあった。 ではその続編である『LR』はその高バランスを維持しているか? 答えは「否」である。 部位破壊。このシステムでは単純に負けている側がより不利になってしまう為、多くのレイヴンから忌み嫌われている。 パッケージ裏面には「どこを狙うかが、生き残る為の重要なカギとなる。」などと書かれているが、特定の部位どころか一切の座標調整が不可。脚部の位置が高ければ脚、低ければ頭に被弾しやすいという杜撰さに加え、運も大きく絡んでくる。 結果として、この部位破壊システムはフロート型脚部パーツをカテゴリごと産廃に追いやった。脚部の位置が高いフロートは脚に被弾しやすく、すぐに損傷及び破損が発生。内蔵ブースタの出力低下・発熱量上昇により、マトモな戦闘ができないレベルに機動力をそぎ落とされてしまう。機動力がほぼ全てのフロートで機動力が低下するとどうなるかはいうまでもない。 『SL』ではこのシステムの原型とも言える「武器破壊」が実装されていたが、レイヴンからのウケはあまりよろしくなかった。さらに『SL』では、対戦なら武器破壊をオフに設定できたのに対し、本作ではオフにできない。なぜフロムは、散々批判を受けたシステムを再び、しかも改悪して実装したのか…。 では、フロートを抜きにすればゲームバランスはいいのか?…それがそうでもない。 まず、特徴の項で述べた「当たり判定の細分化」と「AC全体の機動力増加」が組み合わさり、弾が当たりづらくなってしまった。その為回避がきっちりできるプレイヤー同士が対戦すると、たがいに弾が当たらず泥仕合になることが多い。 機動力重視の時代となり、ほとんどのレイヴンは高速機動特化型の機体を構築。弾速の速い武器を使ってのチマチマとした引き撃ちが戦闘の主体となった。…アセンブルの自由度はどこに? 大会でも「中量の速度重視の機体にレーザーライフルやスナイパーライフルなど高弾速武器のダブルトリガー」という、中距離戦重視のアセンブルが多く見かけられた。特に、弾速の早いレーザーライフル2丁持ち「シェイグリ(*6)」や、トップクラスの弾速を誇るスナイパーライフル「CR-WR73RS」で確実に相手の体力を削るアセンはテンプレ化され、使用率はとても高かった。 本作ではこのように「弾速の速い武器=強武器」とされているが、言い換えれば弾速が速くなければまともに当たらず使いものにならない、ということである。特に対戦で使える武器ともなれば、選択肢は大きく制限される。 引き撃ちが主流になったのは、機動力が底上げされた結果、サイティングの難易度が上昇したことも一因に挙げられる。距離をとれば見た目上の動きは鈍くなる為、サイティングが容易になる。 攻撃を回避する爽快感はあるが、攻撃が当たらないことによるストレスも大きく、評判がいいとはいえない。また、攻撃が当たりづらいにもかかわらず、パーツの弾数などは前作からほとんど調整されていない為、弾切れが非常に起こりやすい。 機動力がアセンブルにおいて大きなウェイトを占める為、全体的に調整され、加速度のパラメータが追加されたブースターも、多くのアセンブルにおいて結局は最高出力ブースター一択になってしまう。しかも本作の最高出力ブースター「CR-B83TP」は加速度に優れ、かつブースト時の発熱量が少なく、ラジエーターに負担をかけないというメリットまである(*7)。 ジェネレータの出力とラジエータの冷却性能が全体的にアップしているのだが、一方でNX・NBで主力候補だったパーツが平凡を通り越して産廃化したものも少なくない。特にラジエータは被弾率が下がるにつれて熱暴走自体が起きづらくなり、「緊急冷却」重視パーツの存在意義を奪い去った他、装備負荷の大きいパーツは代償に見合わないためにこちらも立場がなくなった。 また、パーツのパラメータ調整は今作もアバウト。 あいかわらず重量と性能がつりあっていないプラズマキャノンやスラッグガン、当たり判定の細分化のおかげで防御判定が縮小され、実用性が低下したシールド・追加装甲などがいい例。 ハンドレールガンは、どう考えてもハンデ用に実装したとしか思えない弱さ。事実、前述した「最終決戦仕様のジナイーダ」の難易度調整の為に弱化されたのでは、と予想するレイヴンも多い。 また近年では、あまりのネタっぷり、OPで見せた強烈な威力との落差からか「ハンデレールガン」「とある企業の産業廃棄物(レールガン)」などとネタにされ、愛されている風潮が強い。 まさかの旋回大幅減でフロートと同じく対人戦は絶望的となったタンク。『NX』で最強脚部と言われた「クレホバ」ことCR-LHT92への調整に他のタンク型が巻き込まれるかたちとなった。クレホバが異常なだけで、あとは特別強力だった訳ではないのだが。 前作で「救いようのない弱さ」とまで評されたエネルギーマシンガン「WH10-SILKY」もほぼ調整されておらず(*8)、今作でもCPUの強さ調整用のハンデ武器と化している。 当たりづらいが当たれば強力な武器だった爆雷投下ミサイルが、爆雷数減少により威力が大幅低下したり、発熱が高い分燃費が良かったブースターの燃費が悪化したりといった訳の分からない調整も多い。 上記の通りにブレードホーミングが復活し、ブレードの価値が上がったのかと言うと、本作の仕様によってむしろ余計に使い辛い代物になってしまっている。 ブレードホーミングは上下の高さのみを調整するだけで横には動かないのでかなりクセが強い。あらぬ方向へ移動してしまう為に敵の頭上を空振ったり、振る前に地上に着地してしまって大きな隙を晒してしまうアクシデントが多発する。結果、 「前作NBのブレードホーミングがないほうが扱いやすい」 とまで言われるほど。 しかも当たり判定の細分化によって上記のトラブルは余計に起こりやすく、さらにその影響で連続ヒットが発生しにくくなった為、たとえまともに当てたとしても大したダメージにはならない。 さらに本作では敵を撃破した時の爆風でもダメージを受けるようになり、威力もそこそこあるので、隣接する敵をブレードで撃破すると逆にこちらが痛手を受ける本末転倒な事態が発生する。 特に本作では狭い場所で敵と遭遇する機会が非常に多い為、これまでのように弾丸を節約したいからと言ってブレードでザコ敵を排除すると余計にダメージが蓄積してしまいがち。結果、近距離戦で敵を倒すのは極めてリスクが大きく、余計にブレードの価値を低くしてしまっている。 AC操作中のカメラアングルも前作NB以前までより微妙に変化されているのだが、このアングルも本作のゲームシステムとは噛み合っておらず見辛い。 具体的には前作まではAC自機から距離を取る感じのアングルで周辺を見渡しやすかったのだが、本作ではこの距離が近くなった為に結果的に視界が狭くなってしまっている。 このカメラアングルの関係でロックオンサイトも近くにいる敵を捕捉し辛くなっており、本作のゲームスピードの高速化によって近くにいる敵ほど攻撃し辛くなるばかりか、目視すら困難となる。 特に対AC戦で顕著であり、攻撃を当てたいからと近づいて敵の側面に回り込もうとするとロックオンサイトや視界からすぐに外れて見失ってしまう。当然、上記のジナイーダ戦の難易度をさらに引き上げる結果にもなっている。 評価点 シナリオ 「ストーリーの核心について直接は語らず、プレイヤーに推理や想像の余地を与える」ような展開が多かった今までのACシリーズ。しかし、今作はかなり展開に関するヒントが多く、物語性が強調されている。 また、ルートによって大きくその役柄を変えるレイヴンたちも評価が高い。とくに重要人物であるエヴァンジェは、各ルートでそれぞれ違った役者として描かれている。 計6つあるエンディングの中で先述したジナイーダルートを進んだ場合、エンディングの前に1シーン挿入される。言葉少なく動きもないシーンだが、ファンのハートをぶち抜くその内容とそこに到るまでの血反吐を吐きそうな難易度の相乗効果で、多くのレイヴンの心に焼きついた。 ただ、回収されていない伏線は多い(*9)もっとも『LR』まで歴代作品をやり込んできたレイヴンならば「フロム脳の介入の余地」ととらえられるだろう。 同じ組織のルートでも異なる結末になったりする。例えばバーテックスのルートだと、一つは対抗組織と決着をつけるだけだが、もう一つはあるレイヴンと決戦を繰り広げる展開になったりする。 従来の依頼のブリーフィングが復活し、依頼達成時にはそのミッションのレポートが見られるようになった(『NX』のニュースに近いスタイル)。過去作の良いとこ取りのような仕様である。 また、ゲーム中でMTなどの兵器や施設のデータを見ることができるようになった。敵の武装などを調べられる他、ミッションの合間のちょっとした息抜きにもなる。 ガレージ(機体構築画面) 『FF』の仕様をさらに昇華させたガレージはとても使いやすくなっており、現在でも歴代最高であるとの評価が高い。 機能面はもちろん、第二のポイントとして、自分の組み立てた機体を周囲から自由に観察できる。これまでは勝手にクルクル回っている自機を決められた固定視点からしか見られなかった。大きな進歩である。 ちなみに、過去作のガレージでは常に浮いている状態だったフロート型ACは、ガレージ画面では接地した状態になっている。これまでは撃破されたときや待機モーションでしか見ることができなかっただけに新鮮である。 ミッションを開始すると、自機の出撃するシーンが見られる。短い演出だが、愛機の出撃する姿は気合が入る。 ACは5機まで構築できるようになった。ミッション機やアリーナ機以外にも、ネタ機やビジュアル機、パーツテスト機など色々な用途の機体を保存しておける余裕ができた。 ACテストも内容が充実し、MT戦だけでなくAC戦や無人の環境を選べるようになった。 特に無人のテストは、敵やタイムリミットに邪魔されず思う存分機体やパーツの性能をチェックできるため非常に使いやすい。 ちなみにこのテストAC、プレイヤーの初期機体と同じ貧弱な構成なのだがやけに動きが良く、慣れたプレイヤーでも下手したら負けるほどの腕を持つ。その意外な強さから「テスト先生」の愛称で親しまれている。 ミッション 全体的に高難易度であるものの、様々な武器・アセンでの攻略が可能で戦闘自体は爽快感がある、面白いと評判のボス敵が一定数存在するのも事実。特に本作の隠しボスは高い攻撃性能とミサイル迎撃性能を持つ一方、下記のような特徴があり、プレイヤーによる攻略のし甲斐のある強敵として評価されている。 ACよりも大型であることから当たり判定が大きいという明確な弱点があり、対AC戦ではことごとくはずれてしまうマシンガン、ショットガン、拡散系武器が面白いように命中してくれる。 各攻撃も非常に厄介なものが多いがほとんどは一定の動きでかわすことができる。中には射撃武器の反動で攻撃を中断させることができるものもある。その為、プレイヤーの腕で強力な攻撃を往なす爽快感を感じやすい。 また安定しないものの、開始直後に撃破することのできるアセンも存在する。 難易度の調整は決して疎かという訳ではなく、難易度の低いルートなら終盤のミッションでも敵が始めから弱体化していたり、AC戦でも戦わずに逃げることができたりと、初心者でもしっかりエンディングが見られるようになっている。 また、失敗した際の即座にゲームオーバーという仕様は一見するとシビアに思えるが、ミッションの再挑戦が容易に行えたり、どうしても行き詰まってしまった場合でもデータを引き継いで最初からやり直すことができたりとそこまで厳しい仕様ではなかったりする。更に、前半後半の構成になっているラストミッションは、後半戦に入った時点の状況からのやり直しが可能という措置もされている。 VRアリーナ 前述の通り賭け金が必要であり、負ければ資金を失ってしまうVRアリーナであるが、逆に言えば勝てる腕があれば容易に金が稼げるということである。本作のアリーナは上位陣でもそこまで強くない敵が多いので、そういった相手を狙って倒し続ければ、ミッションで進めなくなってしまったときにも稼ぎやすい。 問題点の項で批判した対戦バランスだが、(シリーズの伝統というべきか)一部の強パーツを制限すれば、かなりアセンブルや戦術に幅が出ることも事実である。 内装パーツの全体的な上方修正や戦闘の高速化にともない、前二作では使われなかったパーツに日が当てられた点は大きい。 『NB』の「Bレギュ」のような広く知れわたっているレギュレーションはないが、そもそも単体評価のせいで選ばれにくいあちらと異なり、本作は地方によってさまざまなレギュレーションが作られ、対戦会や研究も広く行われた。 ゲームスピードの高速化については、おおむね肯定的にとらえられている。 総評 かなり力の入った作品ではあったが、理不尽な難易度、NXから極端になってきたリアリティ重視の演出や余計なシステムなど欠点が目立つ出来となってしまった。 気合いの入ったシナリオやN系の過去作で指摘されていた欠点を修正し、特色のひとつとして昇華した点は評価すべきだが、練り込みが甘い部分も散見され、オールドシリーズ最後のACとしてはいささか苦しい出来であるのは否めない。 とくに部位破壊に関しては、なぜ過去の過ちを繰り返してしまったのか理解に苦しむ。 しかし、重厚な世界観やスピード感のある戦闘などの評価点もあり、けっしてクソゲーではない作品であることも事実である。 難易度の高さからビギナーにはお勧めできない、ある程度他の作品で修練を積んだレイヴン向けの作品である。 アーマード・コア ラストレイヴン ポータブル 【あーまーど・こあ らすとれいゔん ぽーたぶる】 ジャンル 3D戦闘メカアクション 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 フロム・ソフトウェア 発売日 2010年3月4日 定価 3,990円 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント やはり完全移植全パーツを使うには前2作のデータ必須 概要(PSP) PS2版『アーマード・コア ラストレイヴン』の移植作。 追加要素は多い(後述)ものの、ゲームそのものについてはPS2版からほとんど変更なし。 評価点(PSP) 移植の際に追加された要素が多く、ACの携帯機シリーズの中でも最大級のボリュームを誇る。 かつて『電撃ホビーマガジン』に連載されていた『ARMORED CORE4』の前日譚を描く小説作品『レトリビューション』の登場レイヴン3人に加え、電ホビとラジオ番組『集まれ!!昌鹿野編集部』とのコラボレーションで生まれた機体「ネガティブウーパー」(*10)、『SLP』より引き続き登場した『ホビージャパン』とのコラボレーション企画発の機体「フール」と、総勢5機のゲストが参戦している。 特にネガティブウーパーは出自が出自だけにネタ機体かと思いきや、強化人間の補正あっての強さではあるが「背中のミサイルを開幕で撃ち捨てて軽量化、高い機動力で張り付きながら的確にハンドガンで削り、隙あらばブレードの一閃を狙う」という手強い戦術で、多くのレイヴンを苦しめた。 パーツ面でも前二作の追加パーツ(全部引き継いでいれば20個)に加えて今作からの追加パーツ(10個)も加わっている。前二作の追加パーツはLRの基準に合わせてパラメータが再調整されており、前作でボロクソに評価された「CHD-GLITCH」など、弱いパーツも使用に耐える性能に引き上げられている。 問題点(PSP) 『AC3P』『SLP』の追加パーツを使う為にはそれぞれの作品からのコンバートが必須。 本作をフルに楽しみたい場合、前2作の隠し要素をわざわざ収集しなければならず、これには非難の声が少なからず上がった。 アリーナ対戦などで顕著な現象として、効果音の鳴るタイミングが遅れることが多々ある。プレイそのものに支障はないが、違和感は拭えない。 『AC3P』『SLP』の時点で発生していたPSPのボタン数に起因する問題や、移植元のゲームバランスの問題は引き継いでしまっている。 他のポータブル版と同様に2Pラグは解消できていない。2P側に操作遅延が発生する為不利になる。 余談だが、公式の全国大会決勝では全マッチでトーナメント表の左側(1P)が勝利している。全てが2Pラグのせいではないだろうが、むごい。 総評(PSP) 移植度は高く、画質と操作面を気にしなければ、PS2版の上位互換と言ってもいい出来。 ただし、対戦に関わるゲームシステムにクセがある作品なので(上記PS2版参照)、その辺は考慮されたし。 余談 ACといえば多かれ少なかれ含まれるネタ要素。某動画サイトの利用者ならば「フラジール」「尻を貸そう」などの単語が浮かんでくるであろう。本作も多くネタキャラを輩出しており、中でも「遅かったじゃないか…」でおなじみ弱王ことジャック・O(*11)に始まり、「管制室ちゃんと援護しろよぉ!」などの迷言でレイヴンの腹筋を破壊したモリ・カドルや、「じょ、冗談じゃ」などの弱気な台詞で小物感たっぷりのズベン・L・ゲヌビ、きのこ先生の愛称で知られるグリーン・ホーン、ふたりはダムキュア、緊急発進☆レビヤたんなどの多くのネタキャラが生まれ、愛された。 PS2最後の作品、そしてシリーズ最高クラスの難易度ということも相まってか、現在でもミッションや対戦の研究が続いている息の長いタイトルでもある。 中には隠しミッションを含めた全ミッションをノーダメージクリアという偉業を達成したプレイヤーも存在する。このゲームをプレイしたことのある人なら、それがどれほど困難かは想像がつくだろう。難点も多いが、強烈な魅力を持つゲームであることは間違いない。 2018年時点で、本作はレイヴンが主人公である最後のACシリーズである(『4』の主人公は"元"レイヴン、『V』『VD』の主人公はレイヴンを想起させる「黒い鳥(英語版ではDark Raven)」のあだ名で呼ばれるものの、レイヴンではない)。そういう意味でも「ラストレイヴン」である。…だったが、2023年待望の新作である『アーマードコアVI』が発売され、再びレイヴンが主人公となった。